※この記事は2016年12月27日にBLOGOSで公開されたものです

資金が必要な中小企業と投資家をインターネット上でつなぐ「ソーシャルレンディング」が、新たな投資手法として注目を集めているという。「ソーシャルレンディング」とは、一体どのようなサービスなのだろうか。

2016年4月にソーシャルレンディングサービスの提供を開始し、後発でありながら成長を続けている株式会社みんなのクレジット代表取締役の白石伸生氏に話を聞いた。【BLOGOS編集部PR企画】

「ローリスク・ミドルリターン」の投資手法

-そもそもソーシャルレンディングとは、どのような投資手法なのでしょうか?

株式やFXなどの投資手法が「ハイリスク・ハイリターン」、銀行の定期預金が「ローリスク・ローリターン」だとすれば、平均利回り7~8%のリターンが得られる、ソーシャルレンディングは「ローリスク・ミドルリターン」と言うことができるでしょう。ちなみに、みんなのクレジットの場合、最大利回り14.5%となっています。

また、10万円と少額から投資でき、運用期間も1ヶ月から36ヶ月とニーズに合った期間を選べることが特徴です。

一方、デメリットとしては、途中解約ができないこと、期日の前に償還された場合には利回りが予定より下回る可能性があること、基本的に元本保証がないといった点が挙げられます。

―インターネット上でよく話題になっているクラウドファンディングとはどのように違うのでしょうか?

ソーシャルレンディングは「貸付型」クラウドファンディング、あるいは「金融型」クラウドファンディングとも呼ばれているので、「クラウドファンディングの一種」と言うこともできるでしょう。

日本では「購入型」や「寄付型」のクラウドファンディングが有名ですが、ソーシャルレンディングの先進国である米国では、2005年に1億1800万ドルだった総融資残高が、2014年には110億8000万ドル(約1兆1192億円、貸付型)に急成長を遂げています。

―ソーシャルレンディングの案件としては、どのような事例が多いのでしょうか?

基本的には不動産を担保としたローンファンドが多いことが、日本におけるソーシャルレンディングの特徴です。

みんなのクレジットの場合、こうした案件に加えて、動産・債権などを担保にしたものや、不動産と動産・債権をMIXした担保をもとに形成する案件を取り扱っているのが特徴です。

AIの導入で個人向けソーシャルレンディングの実現目指す

―まだまだ「ソーシャルレンディング」という言葉が耳慣れない読者も多いと思うのですが、さらなる普及に向けては、どのようなことが必要でしょうか。

先ほども申し上げたように、ソーシャルレンディングのメリットは、下記の3つです。

1.少額からの投資が可能
2.高い利回りが期待できる
3.運用が安定している

こうしたメリットを理解していただく必要があると思います。その一方で、投資である以上リスクについても理解することが大切です。

―ソーシャルレンディングサービスを扱う企業の中で、御社ならではの特徴はどのような部分でしょうか?

ソーシャルレンディングにおいて、魅力的な利回りを安定して実現するために、運用を任せる会社選びが何より重要です。

そのため弊社では、人工知能を用いたAIによる審査システムの導入に取り組んでいます。 具体的には、約1000項目にわたるスコアリングモデルシートを作成し、ディープラーニングを用いて審査を実施する予定です。

個人データと過去事例をもとに定性・定量の両面から解析を行い、融資額と金利水準を決定することで、デフォルトのリスクを最小限に抑えつつ、資金調達の機会を幅広く提供することを達成するために開発を進めています。

―AI審査を導入することの目的は何ですか?

企業向けでなく、個人向けソーシャルレンディングを実現することです。AIによる審査を取り入れることで、個人の方にも資金調達の手段として取り入れていただくことが可能になります。

資金調達が難しい中小企業向けだけでなく、シングルマザーなど、個人で資金調達が必要な方々にもご利用いただけるようになれば、さらなる社会貢献の仕組みを構築できると考えています。

―アジア進出にも積極的だとお伺いしています。

新興国には中国系、韓国系をはじめさまざまな銀行がマイクロファイナンスを提供していますが、どれも融資利率は30~40%となっています。

こうした高い金利では、現地の人が豊かになることができません。新興国で、ソーシャルレンディングを利用してもらえれば、より好条件で資金を供給することが可能です。なので、ファンド立ち上げを目標に、ミャンマーやベトナム、カンボジアなどで金融免許申請の準備を進めています。

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