※この記事は2014年05月20日にBLOGOSで公開されたものです

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遠隔操作事件に大きな動き

20日、連絡が取れなくなっていた片山祐輔被告が姿を現し、午前11時頃、東京地裁の保釈取り消し決定を受け、事務所を訪れた東京地検の係官が身柄を拘束した。

片山被告は「これ以上弁護をお願いするわけにはいかない」などとして、佐藤弁護士らの解任を申し出、今後は国選弁護人の下での公判を望んでいるという。

これまで片山被告とともに法廷で争い、片山被告不在のまま行われた昨日の会見でも「片山さんの無罪は揺るがない」と強調していた佐藤弁護士が、被告本人の"告白"、身柄拘束、そして弁護人解任の意向を受け、会見を行った。

佐藤弁護士は、記者からの「裏切られたという思いがあるか」という質問に「受け止めることができた」「そういう否定的な感情は湧かなかった」と応えた。
また、4人の誤認逮捕について片山被告は「大変申し訳ないことをした」と話したというが、「通り一遍な言葉で済むことではないですし、どこまで深刻にリアルなものとして考えているかは、自分には判断できない。」「なぜこのようなことが起きてしまったのか。今後のためにも、彼の心理面・精神面の解明も望む」と述べた。

2時間に及んだ会見。一部で指摘されている複数犯説については、「私が聞いた限り、単独犯だと思う」と話した。

佐藤弁護士の冒頭発言要旨

昨夜、片山被告から電話があった。 内容は、「スマホを埋めたのが自分だとわかってしまい、もうダメだと考えた。先生の事務所に向かうことをやめて、公園で自殺を図ったが死にきれなかった。高尾山に向かって、缶チューハイを5缶ほど飲み、山中を放浪、持っていたベルトで首を吊ろうとしたが、切れてしまった。新しくネクタイを買ったり、別のベルトを買ったりしたが、やはり死にきれなかった。 山を下りて、ホームの下の退避エリアに入って、電車が来たら飛び込もうと試みたが、できなかった。先生に悪いことをしたので、お詫びをしようと思って電話をかけた。」というものだった。

「そういうことはやめて、ちゃんと出て来るべきじゃないか」と言った。被告とは、被告が東京に向かう電車の中でも通話を続けた。「新宿に近づいた」というので「また明日」と言うと「もう会えないかもしれない」と言った。

今朝、私は6時に事務所に出た。6時15分頃に電話があり、被告が生きいてることがわかった。「新宿のあるホテルに泊まり、先生に会いたい」というので、迎えに行った。

7時半すぎに事務所につき、検察の係官が到着、エレベーターホールのところで握手をして別れた。

何よりも今回の真犯人メールがどうして送信されたのか。彼は何度も言ったけれども、母親がいつも口癖のように「いつ前のような平和な日々が来るんだ」と言うので、安心させるために、また、一日も早く裁判を終わらせたいという気持ちになって、真犯人のメールを送信したと言った。

・【PC遠隔操作事件 片山被告「私が真犯人」】 弁護側 記者会見 録画放送 - ニコニコ生放送

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