飛行機の窓から見える文字に乗客は大慌て(画像は『LADbible 2022年5月22日付「‘Welcome To Luton’ Stunt At Gatwick Airport Panics Gatwick Arrivals」』のスクリーンショット)

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今月21日、飛行機が目的地であるロンドンの空港に近づいた際、窓から地上の様子を見た乗客の1人が目的地とは程遠い地名が地面に大きく書かれているのを見つけ「間違った空港に向かっている」と勘違いして軽いパニックになる事態が発生した。のちに有名なユーチューバーが仕掛けたいたずらだったことが判明したのだが、「誰にも迷惑をかけない面白いいたずらだ」と多くの人を笑顔にしたという。『Luton Today』などが伝えた。

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英エセックス州グレート・ダンモウ在住のアビー・デスモンドさん(Abbey Desmond)は今月21日午前8時45分、メキシコ南東部カンクンで飛行機に乗り、目的地であるロンドン南部ガトウィック空港の上空に差しかかっていた。長いフライトが終わりに近づきロンドンの地を眺めようと窓の外を見た時、地面に大きく書かれた文字を見て目を疑ったという。そこには「ルートンへようこそ(Welcome to Luton)」と書かれていたのだ。

ルートン空港はロンドンの北部に位置し、ガトウィック空港から車で1時間以上はかかる距離だ。アビーさんは「もしかして乗る飛行機を間違えた!?」と軽いパニック状態になった。アビーさん以外にもこの文字を見た人は「車をガトウィック空港に置いてきたのに」とルートン空港に着いてしまったものと思い込み、到着後の移動手段がないことを心配していたという。

多くの人をパニックに陥れたこの文字は、のちにユーチューバーのマックス・フォッシュさん(Max Fosh、27)によるいたずらであることが判明した。マックスさんはYouTubeのチャンネル登録者数95万人超の人気を獲得しており、様々ないたずらを仕掛ける動画を配信している。

アビーさんはこのサインがいたずらと分かると、自身のTwitterアカウントに「ガトウィック空港に向かっていたんだけど、着陸直前の窓から見た景色がこれです…良いいたずらね。ここは絶対にガトウィック空港だけどね」とツイートした。するとマックスさんがこのツイートを引用し「罪悪感…」とコメントして自身のいたずらであることを認めた。

マックスさんは今回のいたずらについて「過去30年間(米オハイオ州の)クリーブランドでこのいたずらをやっている男性がいて、イギリスバージョンのものをやりたいと思ったんです」と明かした。またアーティストであるアンガスさん(Angus)が文字の作成を担当したそうで、「アンガスはターポリンと呼ばれる素材の防水シートを使って1文字ずつ作り上げ、それから2人で現場に行きそれらを地面にペグを使って設置しました。場所は私有地でしたが、所有者が6週間の使用許可を与えてくれたので“Welcome to Luton”の文字はしばらくそこにあることになります」とマックスさんは話している。

マックスさんがこのいたずらの仕掛け人が自身であることを公表すると、飛行機の乗客数人から「6秒くらい混乱したけど、『そんなはずない』と思いましたよ」などマックスさんのもとにメッセージが届いたという。またネット上では「初めて飛行機に乗った人がこれを見たら大変だ」「このいたずらは誰も傷つけていないし面白い」「最高のいたずらだ」といった声もあがっている。

マックスさんは「みんな今回のいたずらを馬鹿げていて面白いと感じてくれたみたいです。私はどんないたずらを行う時も、“くだらないけど誰にも迷惑をかけない”ということをモットーにしています」と自身の考えを明かした。

画像は『LADbible 2022年5月22日付「‘Welcome To Luton’ Stunt At Gatwick Airport Panics Gatwick Arrivals」』『Max Fosh 2021年4月13日付Instagram「This city has so many precious sights.」』『BBC 2022年5月22日付「‘Welcome to Luton’ stunt panics Gatwick Airport arrivals」(MAX FOSH)』『Max Fosh 2022年5月21日付Twitter「Guilty…」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)