ロイヤルメンバーは、定められたルールを厳守することで知られている。ただ、ときにはあえて決まりに反した行動を取ることもある。

公務でスコットランドのグラスゴーを訪問したウィリアム王子とキャサリン妃は、集まっていた熱烈なロイヤルファンたちの前に登場すると、何度も立ち止まっては、携帯電話でのセルフィーに応じていた。

ある女性が携帯電話を掲げたときには、夫妻は最高の笑顔を見せてポーズ。未来の国王は、その女性の肩に腕を回して写真に収まっていた(この女性が写真を額縁に入れ、リビングの一番目立つ場所に飾ることは間違いない!?)。

ただ、夫妻のこの思いやりある行動は、確実に市民の心をとらえたいっぽうで、エリザベス女王との間にはトラブルの原因を作った可能性もある。それは、セルフィーは王室のルールに明確に反しているわけではないものの、歓迎される行動ではないため。

『インサイダー』が報じたところによると、2017年にバッキンガム宮殿で行われた女王主催のガーデンパーティに参加したある男性は、ロイヤルメンバーとのセルフィーは「無礼な行為」であり、何度も「禁止だと言われた」と話している。

その理由は、パーティの参加者たちが女王やロイヤルファミリーのメンバーに「背を向けるべきではない」ということだったそう。さらに、それは「王室にとって非常に重要なことらしかった」という。参加者は、ロイヤルメンバーに背を向けてはいけないだけではなく、自ら歩み寄って話しかけようとしてもいけないと言われたとのこと。

こうした規則のため、ロイヤルファミリーのメンバーは、セルフィー撮影をリクエストされても断ることが多い。メーガン妃も2017年、セルフィーを求めたロイヤルファンに対し、「認められていない」として断ったと伝えられている。

とはいえ、セルフィーが全面的に禁止されているわけではない。『CNN』の王室コメンテーター、ヴィクトリア・アービター氏は『インサイダー』に、「ロイヤルたちは、そのときどきに適切だと思われる行動を取ります」と語っている。

「病院を訪問したときに病気の子どもから求められたり、授賞式に出席したりしたときには、ほぼ迷わずセルフィーに応じるでしょう」とのこと。ただ、外を歩いているときであれば、断ると考えられるという。

――それでも今後は、外で見かけたロイヤルメンバーに、気軽に自撮りを頼む人が増えることになるかも?

From COSMOPOLITAN UK