食楽web

「メイクやスキンケアをするとき、どんなに優秀なスポンジやブラシよりも、手や指のほうが、各人の顔に合った繊細なケアができる」と、かつて取材した某メイクアップアーティストが話していました。

　これはキッチンの洗浄ツールについても同じことが言えるかもしれません。というのも先日、『3COINS』で購入した「シリコンブラシ手袋」を使ってみて、まったく同じような感想を持ったからです。

『3COINS』の「シリコンブラシ手袋」500円

　ご存知の通り、毎日洗う食器類は多種多様。皿や器、グラス、茶碗、箸、スプーン、鍋、フライパン、まな板、包丁、フライ返し、お玉など、素材も形も大きさも千差万別です。食洗機に全部入れてお任せ、というのが一番ラクなんでしょうが、多くの家庭ではこれらをキレイに洗うために、スポンジ、タワシ、ブラシ、などの道具を使い分けていると思います。

　当たり前だろ、と言うなかれ。この作業がけっこう大変なのです。筆者もこれまで、さまざまな洗浄ツールで洗い分けてきましたが、面倒かつ煩雑。何より食器の微妙な角＆出っぱりなどまで隅々まできれいに洗えているか、実は自信がありませんでした。

　ところがこの「シリコンブラシ手袋」を使ってみて、その不安がさっぱり拭われたのです。泡立ちの良さ、そして何よりキレイに洗えている手応えが、手にダイレクトに伝わってくる気持ちよさと言ったら！ 面倒だった食器洗いも楽しくなるし、手荒れも少なくなるわで、まさに良いことづくめ。というわけで、実際に使ってみてわかった優秀ポイントをご紹介したいと思います。

手のひら＆指のブラシで抜群の洗浄力！

「シリコンブラシ手袋」は全長32cm、中指8.2cm、手のひら周り24cmで、どんな大きな手の人でもすっぽり入るのが特徴。そして、商品名の通り、シリコン製で耐熱温度は200℃。そして手のひら全面と5本指の先まで、柔らかくきめ細かいシリコンブラシで覆われています。

毛足は、手のひら部分と指部分で長さが異なります

　手のひら部分の毛足の長さは12mm、指先は8mm。手のひらに洗剤を数滴落として両手を擦り合わせただけでものすごく泡立ちます。顔を洗う時も、洗顔料の泡立ちが大切ですが、食器洗いにおいてもこの泡立ちは超重要。泡が隅々まで行き渡ることで汚れが落ちるからです。

両手を擦るだけで、きめ細かな泡が立つ

　例えば、大きなお皿を洗うとします。皿の両面をさっと手のひらを滑らすように洗うだけでキレイになります。また、お茶碗のような凹凸のある器も、手袋で包み込むように洗えて、米粒などのこびりつきも指の先のブラシでこするだけでスベスベになっていきます。しかもスポンジ越しではなく、手で触れているので、ダイレクトに汚れ落ちが伝わってくるのがイイんです。

ご飯茶碗は包み込むように洗うだけで、米などのこびりつきもきちんと落とせているかが指先の感触でわかります

　さらに、フライパンや鍋などの大きくて油汚れが気になるキッチン道具も、手のひらのブラシ、指先のブラシ、はたまたその両方でつかむように洗えるので、非常に快適。鍋の表面などを指先でこすると、キュキュッと音がしてキレイになっていることが丸わかりなのです。

親指のブラシや残りの4本指先のブラシ、さらに手のひらのブラシを一気に使って鍋の汚れをくまなく落とせます

　そのほか、背の高いコップの奥底、フォークの付け根など、細かな部分も、指先のブラシが行き届くので、かなりキレイに汚れを落とすことができます。手のひらや指先に“きちっと洗えている感”が伝わってくる。これは実に嬉しいものです。

背の高いコップの底の隅々までキレイに洗えます

　さらにさらに。この手袋の優秀ポイントはまだあります。前述の通り、シリコン製で、耐熱耐冷温度は－40～200℃。つまりこれ、実は鍋つかみにも使えるんです。

鍋つかみにも使えます

　ちなみに、筆者はこの「シリコンブラシ手袋」を3つ購入し、台所食器洗い用、お風呂場洗浄用、洗面所洗浄用に使っています。シンクや浴槽の隅々にこの手袋をすべらせていくだけでピカピカになっていく。この感覚、最高です。

　最近では、このブラシが柔らかくて気持ちいいので、ボディブラシにも使えるんでは？ とすら思っています。食器洗いにお悩みの人はぜひお試しを。かなり便利ですよ。

（撮影・文◎土原亜子）