2022年のゴールデンウィークは、5月2日と6日を休みにすると、4月29日から10連休となります。まとまった休みをとって帰省や旅行など、どこかに遠方に出かけたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

ゴールデンウィーク期間中、旅行に行く予定の人は2割弱

出典:JTB「2022年ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行動向」

JTBが、ゴールデンウィークにプライベートで1泊以上の旅行をする人の動向の調査を実施。ゴールデンウィーク期間中、旅行に行くかどうか聞くと「行く」が6.1%、「たぶん行く」が11.1%で、合計17.2%の人が旅行を予定している結果に。2021年の調査結果と比べて6.9ポイント増加しており、旅行にやや前向きになっている人が多いことが分かりました。

出典:JTB「2022年ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行動向」

旅行に行かない人の理由としては「新型コロナウイルス感染症がまだ収束していないから/拡大の懸念があるから」が最多で39.4%でしたが、2021年の調査結果と比べると24.5ポイントも減少する結果に。次いで「ゴールデンウィークは混雑するから」が31.9%、「ゴールデンウィークは旅行費用が高いから」が21.4%、「家でのんびりしたいので」が21.0%で、これらの理由で旅行に行かない人は2021年と比べて増加しています。

2022年の旅行は近場で短期間、質素に?

出典:JTB「2022年ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行動向」

生活とゴールデンウィークの旅行についての状況を複数回答で聞いたところ、「家計に余裕はない」が23.0%と最多で「家計に余裕がある」の4.5%を大きく上回る結果に。また「将来が不安なので、貯蓄や資産運用を行っている」という回答も13.3%と「将来に不安はないので貯蓄や資産運用は行っていない」の4.8%を上回り、家計に余裕のない家庭が多い状況がうかがえます。

旅行内容については、「2021年より遠距離の旅行に行く」が3.2%なのに対し「2021年より近距離の旅行に行く」が7.1%、「2021年より旅行日数を増やす」が3.5%なのに対し「2021年より旅行日数を減らす」が9.6%、「2021年よりお金をかけて豪華に過ごす予定」が3.0%なのに対し「2021年よりお金をかけず質素に過ごす予定」が14.1%と、家計に負担のない範囲内で控えめに旅行をする人が多いようです。ただし、2021年の調査結果と比べれば旅行の距離や日数、お金を抑える人の割合は減少傾向にあります。

出典:JTB「2022年ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行動向」

「今後1年間の旅行支出に対する意向」については、「これまでより旅行支出を減らしたい」が37.1%で「これまでより旅行支出を増やしたい」の15.5%を上回りましたが、2021年の調査と比較すると、「旅行支出を増やしたい」割合が増加しており、旅行に対して前向きになっている人が多いことが分かりました。

長引くコロナ禍の生活で旅行を控えていた人が多いと思いますが、無理のない範囲内で旅行を楽しみたいという人が、少しずつ増えているようです。感染防止策は継続しつつ、連休を満喫したいものですね。