ファインアートとデザインの両方の領域を学べる「グラフィックアーツ専攻」武蔵野美術大学の「油絵学科版画専攻」は、2023年4月に「油絵学科グラフィックアーツ専攻」へと名称を変更する。英語名称は「Department of Painting Graphic Arts Course」。この名称変更にあたり、取得学位、入学定員、取得可能な資格、教育理念・教育目標、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー、ディプロマ・ポリシーには変更は加えられない。“版画”は美術作品の領域を超え、“社会とつながるメディア”として人々の生活に関わってきた。絵本/イラストレーション/写真/映像/立体など、アナログやデジタルを問わずにさまざまな複製メディア表現にその規範を広げる中で、武蔵野美術大学は「油絵学科版画専攻」の名称変更を実施予定。「油絵学科グラフィックアーツ専攻」では、版画の“伝統”に向き合うとともに、版画を起点とした“現代”の美術表現への展開を視野に入れ、アートの領域とデザインの領域が多層的に重なり合う学びの新たな領域へと挑戦する。「グラフィックアーツ専攻」の“5つの特徴”として紹介されているのが、「ファインアートとデザインの両方の領域を学べること」「イラストレーターや絵本作家、ゲームクリエーターなどを志望する学生の選択肢となること」「版画技法とグラフィックアーツ表現の両輪を重視したカリキュラム」「油絵学科油絵専攻の授業受講および専攻変更が可能であること」「グローバル化する教育環境にも対応していること」。なお、武蔵野美術大学では2021年9月のオンラインオープンキャンパスで、版画専攻の歴史も振り返る学長/版画専攻教員/卒業生のクロストークを実施しており、その様子はYouTubeでアーカイブ動画として公開されている。
武蔵野美術大学
URL:https://www.musabi.ac.jp/
2022/04/05