ニコール・キッドマンの写真「ウィル・スミスのビンタに仰天」はデマ SNS拡散も...撮影は式開始前
俳優のニコール・キッドマンさんが、2022年3月28日(日本時間、以下同)に行われた第94回アカデミー賞授賞式で、ウィル・スミスさんの平手打ちを見て仰天していた、とする写真がツイッター上で拡散されている。
しかし、実際の写真はスミスさんがビンタをする前に撮られたものだった。
世界中で投稿が拡散される
「ドリームプラン」で主演男優賞にノミネートされていたスミスさんは授賞式中、脱毛症を患う妻ジェイダ・ピンケット・スミスさんの髪型について、コメディアンのクリス・ロックさんが侮蔑的なジョークを言ったことに抗議。壇上でロックさんの頬を平手打ちした。
スミスさんが平手打ちをしたのは、28日の11時30分頃。この直後、式に参加していたキッドマンさんが、スミスさんのビンタを見て驚きの表情を浮かべていた、とする写真が相次いでツイッターに投稿された。写真は日本だけでなく、世界中で拡散された。
しかし、授賞式が始まる前の28日8時34分には、驚くキッドマンさんの写真はすでにツイッターに投稿されていた。米ニューヨークのライター、マット・ジェイコブス氏が「なぜこれがテレビに出ないんだ」というコメントとともに投稿したこの写真は、写真販売代理サイト「Getty Images」で販売されていたものだ。
写真を撮影したのは、ロサンゼルス・タイムズのチュン・ミョン氏。同氏はニューヨークのメディア「VULTURE」の29日の記事で、キッドマンさんの驚きは俳優のジェシカ・チャスティンさんを見つけた時の反応だったと説明している。
写真販売代理サイト「Aflo」でも、英通信社・ロイターが撮影した、ほぼ同じシーンの写真が販売されている。写真は授賞式の開始前に撮られたものだと説明されている。