食楽web

 地域に根差した個人経営の精肉店や鮮魚店は愛着の湧くもの。オリジナルの惣菜が美味しかったり、良いお肉がお得に買えたり、行きつけになって会話を弾ませたりと、個人店ならではの魅力があります。

 佇まいも開店当時の面影を残している店が多く、スーパーマーケットにはない味わいがあるのも高ポイント。そこで今回は、筆者も普段から利用する東横線沿線にある精肉店4店舗から「おすすめ惣菜」7品をご紹介します。

ご飯どろぼうがいっぱい! 『肉のくろいし』(祐天寺)の名物「メンチカツ」と「ガパオ炒め」

 昭和7年より続く祐天寺の精肉店「肉のくろいし」。国産牛肉をはじめ、ブランド豚や鶏肉を扱っています。総菜部門が豊富で、定番のコロッケやシュウマイをはじめ、サラダなどもあり。忙しい日にここに立ち寄れば夜のおかずに困らないので、地域の人にとっての救世主的な存在になっています。

「メンチカツ」180円

 こちらの名物「メンチカツ」は必食の一品。ジューシーで肉肉しいメンチカツは、一度食べたら他のものでは物足りなく感じてしまいます。

「ガパオ炒め(小)」200円

 さらに、精肉店には珍しい「ガパオ炒め」も人気の一品。存在感のある鶏肉のそぼろで本格的な味付けに仕上げています。大人向けの辛さなので、おつまみにはもちろん、炊きたてご飯と卵を用意すれば、専門店並みのガパオライスが楽しめます。

●SHOP DATA

肉のくろいし

住:東京都目黒区五本木2-13-3
TEL:03-3719-4129
営:11:00~18:30(13:00~15:00はお昼休み)
休:金・土曜

『肉の丸徳』(学芸大学)の「自家製焼豚」

 学芸大学にある『肉の丸徳』は精肉部門がメインで、ソーセージやハムなど選りすぐりの加工品が豊富に揃っています。特に牛肉に定評があり、新鮮なステーキやすき焼きなどもおすすめ。今日はちょっと贅沢したいという時にも重宝します。

 こちらでおすすめしたいのが「自家製焼豚」。しっとりと柔らかく仕上げた焼豚は、噛めば噛むほど肉肉しい旨みが染み出し、甘辛の特製タレと相性バツグンです。多めに買って炒飯にしたり、ラーメンのトッピングにしたり、様々な料理にも活用できます。

●SHOP DATA

肉の丸徳

住:東京都目黒区鷹番1-14-24
TEL:03-3712-4355

『栄屋精肉店』(学芸大学)の「コロッケ」と「ハムカツ」

[食楽web]

 同じく学芸大学で昭和44年より開業し、地元の人に愛され続けている『栄屋精肉店』も外せません。駅から少し離れた立地にありながら、手作り惣菜の豊富さと良心的な価格が人気です。

「コロッケ」80円

 お惣菜は注文が入ってから揚げはじめるスタイル。定番人気の「コロッケ」はポテトがしっとりホクホクで、間食にも丁度良いボリュームです。

「ハムカツ」120円

 昔懐かしい「ハムカツ」は長方形のハムが二枚重ねになっていて、衣がカリカリ! ソースをたっぷりかけて、ジャンクフルにいただくのも一興ですよ。

●SHOP DATA

栄屋精肉店

住:東京都目黒区鷹番3-19-13
TEL:03-3712-3426
休:日曜

『荒川商店』(自由が丘)の「手作り弁当」と「ポテトサラダ」

 オシャレスポットがひしめく人気エリア・自由が丘にも、昭和の面影を残す精肉店『荒川商店』があります。こちらでは、注文を受けてから作る手作り弁当がイチオシ。定番の「からあげ弁当」をはじめ、ハムが絶品な「ハムエッグ弁当」などが人気です。

710円

 今回注文した「鶏肉の照焼」はフライパンで蒸し焼きにしているので、外はカリッ、身はプリッとジューシー。ご飯がすすむ甘辛い照焼タレに七味がきいています。手作りのきんぴらごぼうも塩梅良く、さっぱりとしたお漬物も箸休めにちょうど良いバランス。ご飯がぎゅうぎゅうに詰まっていますので、ボリュームも大満足でした!

100g 200円

 お弁当にも入っていましたが、追加注文したいのが「ポテトサラダ」です。ゆで卵入りで、程よいこってり感が最高! 具材も存在感があり、食べ応えがあります。おかずによし、おつまみによしの最強ポテトサラダです。

●SHOP DATA

荒川商店

住:東京都目黒区自由が丘1-24-2
TEL:03-3717-2989
営:10:00~20:30
休:日曜

(撮影・文◎亀井亜衣子)