1948年の創業以来、技術力を駆使したシューズでアスリートの足元を支え、一方ではファッション性の高いスニーカーでストリートを席捲してきた「プーマ(PUMA)」。今日においても数々の名作を世に輩出し続け、世界中に老若男女のファンを持つブランドとして確固たる地位を築きあげました。今回は名作シューズを多数輩出しているプーマの新作を大公開。2022年の春夏シーズンを彩る最新のシューズを紹介していきます。

 

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【その1】名作バスケットシューズが35周年記念として復刻

スリップストリーム ロウ レトロ チームス“ミシガン大学カラー”

1万1000円(税込)

1987年に「SKY LX」の後継モデルとして誕生したバスケットボールシューズの「SLIPSTREAM(スリップストリーム)」。コート上でバスケットボールプレーヤーに愛用されたシューズはパフォーマンス、安定性、クッション性の高さから圧倒的な人気を誇りました。また、ストリートシーンにおいても、そのユニークなデザインがスニーカーフリークやサブカルチャー世代のヒップホップ、ダンスクルーに支持されました。

 

そんな1足が誕生35周年というアニバーサリーイヤーの2022年に本格的な復刻版として登場。当時のモデルをローカットでリデザインし、商品企画時に契約が決定したカシアス・スタンリーが所属するINDIANAPACERS(インディアナ・ペイサーズ)のカラー、スポンサーシップを結んでいるNBAプレーヤーの母校となるルイビル(テリー・ロジアー)、デューク(マービン・バグリ−III世、RJ・バレット、カシアス・スタンリー)のカラーをまとった3色展開でリリースされます。

↑「スリップストリーム ロウ レトロ チームス“テキサス大学カラー”」1万1000円(税込)

 

↑「スリップストリーム ロウ レトロ チームス“ケンタッキー大学カラー”」1万1000円(税込)

 

【その2】忠実に再現されたミッドカットモデル

スリップストリーム ミッド

1万4300円(税込)

スリップストリームのコレクションには大胆なミドルカットバージョンも登場。当時のバスケットシューズらしいメカニカルなアウトソールやヒールをサポートする樹脂パーツなど、見事にオリジナルを再現。ミドルカットの伝統的なルックスを踏襲しつつ、贅沢なレザーテクスチャーで仕上げたことにより、単色ながら現代にもハマる存在感抜群のスニーカーとなりました。

 

【その3】スエード使いでより高級感のある仕上がりに

スリップストリーム ロウ レトロ

1万1000円(税込)

続いてスリップストリームのコレクションで紹介するのは、レザー×スエードのコンビネーションモデル。ラグジュアリー感のあるその佇まいはストリートやアメカジのスタイルではもちろんのこと、素材感を生かしモード感の強いコーディネートにも適応してくれます。汎用性の高く使い勝手のいいモデルに仕上がりました。

 

【その4】ファッション性の高いスネークパターンもリバイバル

スリップストリーム ロウ レトロ スネーク

2万7500円(税込)※4月29日発売予定

ヒップホップやダンスなどのサブカルチャーでも愛用されていたスリップストリーム。特に、80年代当時のヒップホップカルチャーでは、アニマルパターンをシューズにも落とし込むトレンドがあり、 同シューズにおいてもスネーク柄のモデルがリリースされていました。そんなヴィンテージスニーカー市場においても人気の高いモデルをリバイバルした1足もリリース。ファッション性を意識したモデルだけに、足元からオシャレを楽しみたい人にオススメしたいモデルに仕上がっています。

 

【その5】1979年〜1980年中期のSUEDEを復刻

スウェード VTG

1万1000円(税込)

プーマの名作スニーカーの中でも、高い人気を誇る「PUMA SUEDE(プーマ スウェード)」。1968年に発売後、80年代には数々の有名アーティストたちに愛用され、ヒップホップカルチャーやスケートシーンに欠かせないマストアイテムとなっています。今回紹介する「SUEDE VINTAGE(スウェード VTG)」は、1979年〜1980年中期に旧ユーゴスラビアで生産されていたモデルを忠実に再現。よりオリジナルに近づけるために当時のシルエットにしつつ、アッパーとソールを接着剤で接合するセメント製法を採用。また、スタンダードな7ホールに変更され、さながらヴィンテージスニーカーのような古き良き時代の風合いを持つ仕上がりとなっています。

 

【その6】ソール横のステッチがデザインポイントの90年代モデル

スウェード クラシック XXI

9790円(税込)

ヴィンテージに続いて、こちらは90年代モデルを再現した「スウェード クラシック XXI」。細身なスウェードのモデルの中でも、本作はさらにシャープなフォルムを採用。「スウェード VTG」はセメント製法でしたが、こちらはミッドソールが縫製糸と接着剤を併用して接合するサイドマッケイ製法を使い、強固な仕上がりとなっています。アッパープーマ ロゴの下に、スウェードと箔プリントされたディテールも90年代のモデルの復刻であることを印象付けます。

 

【その7】MADE IN JAPANだからこそのハイクオリティーモデル

スウェード VTG MIJ ヴィンテージ

 2万350円(税込)

プーマ スウェードコレクションの中でもハイクオリティなメイドインジャパンモデル。アッパーには日本最大の皮革産業地域である兵庫県姫路市で生産された姫路レザーを使用。その贅沢な素材を日本工場の職人が1点1点丁寧に仕上げたことにより、革本来の風合いを最大限に活かしているのが特徴です。また、ソールにもこだわり、人間の足型のラウンドに合うカップインソールを用いることで、足馴染みのいいフィット感を提供。見た目も履き心地もプレミアム感たっぷりの1足となっています。

 

【その8】サスティナブル思考にもフィットする素材使い

スウェード リ スタイル

9790円(税込)

自然にある資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないようにしながら利用していくことを指すサスティナブル。プーマのスウェードコレクションの中にもその思考が落とし込まれたのが、この「スウェード リ スタイル」。アッパーは従来であればレザーを使用していましたが、こちらはシンセティックレザーを採用。見た目は遜色ないほどのクオリティをキープしながら、しっかりと環境にも配慮しているシューズはこの時代にしっかりとマッチしてくれます。

 

【その9】あえての月日を感じさせる色褪せた風合いが魅力

スウェード VTG ザ ネバーウォーン

1万3200円(税込)

何十年も履かれずに保管されてきたデッドストックを新しい解釈で現代に復活させた「THE NEVERWORN (ザ ネバーウォーン)」シリーズ。月日を感じさせる色褪せた風合いが魅力のコレクションとなっており、このスウェードも色褪せたソールやアーカイブを示すハングタグなどヴィンテージ感のあるデザインを採用。まるで何十年も前にカタログに掲載され、長年眠っていたかのような仕上がりはほかに類のない存在感を放ちます。

 

【その10】プーマが提案するプロ仕様の新厚底ランニングシューズ

ファストアール ニトロ エリート

2万7500円(税込)

これまで数々のアスリートのサポートを行ってきたプーマですが、今シーズンはランを強化。昨年、福岡国際マラソンでホンダの設楽悠太選手が着用したことで話題を集めていた「Fast-R Nitro Elite FAST-R NITRO ELITE(ファストアール ニトロ エリート)」が正式にリリースされます。NITRO FORMに、短距離スパイクのアウトソールにも使われる特殊素材を配合し、ソフトなクッション性と高反発性を実現させた同モデル。地面により近いカーボンプレートの配置も効率的な推進力を提供するなど、トップアスリートの足元をしっかりと支えるハイエンドなクオリティとなっています。こちらは国内30足限定で3月1日より発売されます。

 

【その11】人気ランニングシューズは新色が仲間入り

ディヴィエイト ニトロ

1万9800円(税込)

“誰でも履けるみんなの厚底“というキャッチーなコンセプトの元に作り出された「DEVIATE NITRO(ディヴィエイト ニトロ)」。そのレーシングモデルとして、高い反発性を持つ「NITRO ELITE FOAM(ニトロ エリート フォーム)」を搭載した「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」に新色が登場。機能性はもちろんのこと、軽快な色合いは気持ち的にも推進力を与えてくれます。

 

【その12】100%ヴィーガンのサッカースパイクが誕生

プーマ キング プラチナム 21 ヴィーガン

2万7500円(税込)

最後に紹介するのはサッカースパイクの「PUMA KING Platinum 21 Vegan(プーマ キング プラチナム 21 ヴィーガン)」。こちらはその名の通り、アッパーにはヴィーガンレザー、アウトソールには植物由来のPEBAX素材、シュータンの部分にはヴィーガンニットを採用したアニマルフリー素材のみを使用したスパイクです。ただ、ベースのモデルとなっている「KING(キング)」の軽量かつラグジュアリーなルックス、高いパフォーマンス性はキープ。プーマは今後、スポーツシーンにおいてもサスティナビリティを意識したラインアップを強化していきます。

 

よりサスティナブルを意識した活動も邁進中

プーマは「FOREVER BETTER」というミッションを掲げ、サステナビリティに関する取り組みを強化しています。「10FOR25」と呼ばれる目標を定め、2025年までにブランドとその製品を気候、環境、人権などの面でより良いものにするための取り組みを積極的に進めています。展示会場でもその活動がパネルでわかりやすく展示されており、その意識の高さが伺えました。

 

一連の活動で、プーマのグローバルでは、昨年は年間で2800トンの段ボールの節約を可能にする新デザインのシューボックスを発表しました。これまでのボックスの頑丈さをキープしながら、95%以上がリサイクル素材。この仕様変更により、1トンの段ボールを作るのに約12本の木が必要だと計算すると、毎年3万3600本の木を節約することができるそうです。その他にも2023年までに店舗でのビニール袋使用を完全に終了し、ハンガーなどの備品をよりサスティナブルな代替品に切り替えていく予定で、日本でも順次対応を検討しているそう。

 

魅力的な最新コレクションを発表しながら、しっかりと地球への配慮も怠らない姿勢。今回紹介したラインナップ以外にもニュース性の高いアイテムも多数用意されていました。気になる方は今後もプーマの動向をお見逃しなく。