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 クオリティの高さとお値段以上のボリューム感で、今も昔も変わらぬ高い支持を獲得している丼・定食&ご飯系チェーン店。近年は覇を競うがごとく登場している期間限定メニューが、腹ペコピープルズの熱視線を一身に集めています。

 今回は味に対して良くも悪くもやかましい実食担当スタッフに「その美味しさをもう一度味わってみたい!」と思わせた、チェーン店の期間限定メニューから7品をピックアップ。食べたことがある方はもちろん、そんなメニューの存在を初めて知ったという方も、ぜひチェックしてみてください!

年末年始のみの贅沢丼!『名代 宇奈とと』の「鰻と肝の合盛り丼」

 その名前だけで絶対に美味いとわかる「鰻と肝の合盛り丼」は、鰻を使った贅沢メニューをリーズナブルな価格で提供している『名代 宇奈とと』の一部店舗にて、昨年末から正月明けにかけて提供された期間限定メニュー。

 特製のタレを纏わせて備長炭で香ばしく焼き上げた鰻に、ほんのりと山椒が香る肝の煮付「鰻の山椒煮」を添えた豪華な丼は、1年頑張った自分をお腹から労わってあげるのに最適な、それはもう美味しい一品でありました。このメニューが今年の年末年始にも登場してくれることを切に祈ってます。

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古参ファンが溺愛する一品!『すき家』の「やきそば牛丼オムカレーMIX」

 説明不要の人気牛丼チェーン『すき家』の期間限定メニューからチョイスしたのは、昨年(2021年)4月~5月中旬にかけて販売された「やきそば牛丼オムカレーMIX」。約8年ぶりの復活を果たした“知る人ぞ知る”一品です。

 その構成は上から順に、カレー→ふわとろのオムレツ→ソース焼きそば→牛丼(の具)→ご飯と、どれも単独で普通にいただけるはずの面々がひとつの器に全員集合したカオスな一杯。ところが、いざ食してみるとあら不思議。それぞれの味わいが交じり合わず、またどれかひとつの味に塗り潰すようなこともなく、全てが均一に楽しめてしまうという絶妙な美味しさを備えていました。
昨年の『すき家』といえば、年末に登場した「ほろほろチキンカレー」が話題を全部持っていってしまった感がありますが、この期間限定メニューもインパクトと美味しさにかけては引けを取らない一品と思っています。

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二度と食べられないけど旨かった!『岡むら屋』の「でらナポ肉めし」

 じっくり煮込んだ牛トロ肉が大人気の肉めし専門店『岡むら屋』が、昨年5月に販売した期間限定メニュー「でらナポ肉めし」は、スパゲティのナポリタンをメインのおかずとして乗せた意欲作です。ナポリタンのしっとり柔らかな食感とバターによる風味&味わいが、意外にもご飯と抜群の好相性。牛トロ肉、半熟の目玉焼き、プリップリのあらびきフランクといった充実のラインナップが加わり、美味しさも食べ応えも大満足のミラクルな一杯でした。

 残念ながら『岡むら屋』は昨年の11月をもって全店が閉店しており、メニューよりもまずは店自体の復活を祈らなければならないというのが実に悲しいところ。ひとまずは、丼チェーンやコンビニの期間限定メニューでの復活登場に期待することにしましょう。

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男の夢が詰まった背徳感MAXの丼!『伝説のすた丼/名物すた丼の店』の「無双とんこつ牛ホルすた丼」

 看板メニュー「すた丼」でお馴染みの『伝説のすた丼屋/名物すた丼の店』からは、敢えて現在も販売中の「無双とんこつ牛ホルすた丼」をピックアップしました。

 ニンニクの量が「すた丼」の8倍、肉はアメリカ産の厚切り牛カルビと脂たっぷりの大とろホルモンと、ギルティーを丼化するとこんな感じになります的なメニューです。『すた丼屋』では過去にも何度かホルモンを使った期間限定メニューが登場していますが、今回の「無双(略)」は強烈なニンニクの旨さと「とんこつもつ鍋」をヒントに開発された特製醤油ダレがバッチリとハマり、その美味しさは「もう普通のすた丼には戻れないかも…」と危惧するレベルです。期間的にそろそろ終売となりそうなので、未体験の方はぜひこの機会に実食してみてください!

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あえての“カツなし”その潔さに脱帽!『かつや』の「牛生姜焼きカレー」

 大人気とんかつ専門店『かつや』は、月に1~2回と積極的に期間限定メニューを発表。どれをチョイスすべきか非常に悩みましたが、今回は2020年9月~11月にかけて販売された「牛生姜焼きカレー」をピックアップ。

 当時の『かつや』で初の試みだった“カツなし”だったこと(カツあり版の「チキンカツのせ」もありましたが…)。そして何より、初めて食べた「かつやのカレー」と牛生姜焼きの美味しさは、どちらも1年半以上が経過した今でも鮮明に思い起こせるほどの多大なインパクトを受けました。カレーはレギュラーメニューとして現在も提供中であり、また他の具材と組み合わせた期間限定メニューも登場していますが、「牛生姜焼き」は現時点でこれが最後。どんな形でもいいので、復活してほしいメニューであります。

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世界の味が楽しめるで大人気だった!『松のや』の「チキン・コルドンブルー(鶏肉で包んだハムチーズ巻きかつ定食)」

 牛丼チェーン『松屋』の系列となるとんかつ店『松のや/松乃家』で提供されていた「チキン・コルドンブルー(鶏肉で包んだハムチーズ巻きかつ定食)」は、鶏むね肉とハムでチーズを巻き、カラッと揚げたフランスのカツレツ「コルドンブルー」をイメージした期間限定メニュー。とろっと溶け出すチーズとハムの丁度良い塩味、柔らかな鶏むね肉の食感、肉や野菜がたっぷりと溶け込んだソースの味わいが一度に押し寄せてくる、破壊力抜群の絶品テイストでした。

 このメニューを含む「松のやで、世界の味」シリーズは、全3食がいずれも”大当り”。提供期間が1週間+α(なくなり次第終了)と短めとなっていますので、揚げ物好きの方はぜひ『松のや/松乃家』の公式サイトを定期的に確認されることをオススメします。

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カレーと麻婆の禁断の組み合わせ!『大阪王将』の「元気盛り ハッスル麻婆カツライス」

 美味しい中華メニューが大好評を博している『大阪王将』。数多くの期間限定メニューの中から、昨年の4~6月にかけて提供された「元気盛り ハッスル麻婆カツライス」をピックアップしました。

 カレースパイスが香る麻婆あんをカツライスの上にたっぷりかけた、THE・町中華と呼ぶに相応しいオリジナリティとボリュームを兼ね備えた一品。麻辣とカレーのスパイシーさが加わった麻婆あんは、強めの辛さと中に入っている挽き肉の旨味が食欲を刺激しまくり! 普通盛りでもかなりの量がありましたが、あまりの美味しさにペロっと平らげることができました。『大阪王将』さん、再登場よろしくお願いします!

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 レギュラーメニューとはひと味もふた味も違う、スペシャルな美味しさとチャレンジ精神に溢れた期間限定メニュー。食べてみなければわからない宝探しやルーレット的なところや、味の良し悪しはともかく「話題になったあのメニューを食べたことがある!」と後々語ることができるというのも、魅力的な要素となるかもしれません。ぜひ皆さんも各店の期間限定メニューを食して、その楽しい経験を思い出に刻んでみてはいかがでしょうか。

(取材・文◎河西まさあき)