「世界一」に関する認定を続けるギネスワールドレコーズが、108カ国から1万1308種類の「コカ・コーラの缶」を集めたという新たな世界記録保持者をたたえるムービーと記事を公開しています。

He has 11,000 DIFFERENT Coke Cans - Guinness World Records - YouTube

Coca-Cola® fanatic owns world's largest soda can collection | Guinness World Records

https://www.guinnessworldrecords.com/news/2021/10/coca-cola-fanatic-owns-worlds-largest-soda-can-collection-678738

こちらが「単一のブランドについて集められたソフトドリンク缶のコレクション」に関する新たな世界記録保持者となった、カナダのGary Feng氏。



Feng氏が集めているのはコカ・コーラの缶で、その数はなんと1万1308種類。Feng氏のコレクションルームは複数室にまたがっており、通路のようなスペースにもコカ・コーラの缶がズラッと並べられています。



当然ながら1万1308種類の缶を全て見ていくことは不可能なので、今回のムービーはFeng氏がピックアップした選りすぐりのコレクションのみを見ていくという内容。1番手の缶は、「STRANGER COKE(ストレンジャー・コーラ)」というボックスに入っています。



直訳すると「奇妙なコーラ」という意味ですが、これはNetflixで配信された人気SFホラードラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のプロモーションを目的にしたコラボ缶。一般販売は行われず、一部のインフルエンサーのみに提供された激レア品とのこと。



2番手は、ハンバーガーをイメージさせるデザインの缶。



これはビッグマック発売50周年を記念してブラジルのマクドナルドが製造したもので、こちらも一般販売はなかったそうです。



「SEXUAL DIVERSITY(性の多様性)」と記されたLGBT+関連のキャンペーンと連携した際の缶。



北朝鮮の金正恩総書記とドナルド・トランプ大統領(当時)が初会談を行った際の記念ボトル。トランプ元大統領はダイエット・コークの愛飲家としても広く知られており、ダイエット・コークを1日12缶飲むとまで言われていました。



Feng氏が「美しい。そして歴史の一部でもあります」と語るのが、1985年7月29日にリリースされたチャレンジャー号に関する記念ボトルで、チャレンジャー号船内の低重力環境でも飲めるような特殊設計の一品。チャレンジャー号は都合9回のミッションを成功させましたが、1986年1月28日のミッションで打ち上げから73秒後に空中分解して爆発。7名の乗組員は全員死亡しました。



このチャレンジャー号記念ボトルとそっくりな見た目の品が、1991年8月26日にソビエト連邦の宇宙ステーション「ミール」で飲まれたという一品。Feng氏の解説によると、このソビエト連邦版は「缶コレクター垂涎の品」とのこと。



こちらの年季が入った缶は、1955年に発売された「初代コカ・コーラの缶」。これ以前のコカ・コーラは瓶のみでした。ロゴについては今と変わりありませんが、缶自体はスズ製。アルミ製のコカ・コーラ缶が発売されたのは1967年だそうです。



「ゴーストバスターズ」「ゴーストバスターズ2」の記念ボトル。初代ゴーストバスターズ記念ボトルについてはイギリス限定販売でしたが、ゴーストバスターズ2の記念ボトルは複数の国で販売されたとのこと。



また、コカ・コーラは「個人の写真をプリントしたボトル」を製造していた時期があるそうで、コカ・コーラ社員をプリントしたボトルや、とあるプライベートパーティーの出席者をプリントしたボトル、結婚式記念ボトルなどがあるそうです。





ところどころがくびれた特殊な形状の缶は、1995年ないしは1996年にリリースされたもの。自販機の故障の原因になったそうで、すぐに市場から引き上げられた激レア品とのこと。



こちらのカラフルな缶たちは、アーティストとのコラボボトル。コラボしたアーティストによって、さまざまな絵柄が描かれています。



そしてFeng氏が丸々一室を使い切って展示しているのが、「スポーツ記念ボトル」のシリーズ。



コカ・コーラはワールドカップ、FIFAワールドカップ、ユーロカップなどのサッカーの世界大会が開かれるたびに選手、チームが描かれた記念ボトルをリリースしまくるため、サッカー関連のコレクションの点数は非常に多いとのこと。





コカ・コーラは1928年のアムステルダムオリンピックからワールドワイド・パートナーとなっており、オリンピック記念ボトルも非常に豊富。



2016年のオリンピックはリオデジャネイロで開かれましたが、なぜか2016年にシカゴでオリンピックが開かれたことになっているボトルも現存しており、当然ながら激レア品とのこと。



そのほか、アフリカ諸国の独立記念日を祝う缶や……



「リサイクル可能」と書かれたプラスチック製の缶。



まだ中国に国内工場を持たなかった時代にアメリカで製造され中国に輸入されたという缶。



さまざまなフレーバーのエナジードリンクやダイエットタイプのコカ・コーラなどなど。こんなにもコカ・コーラは製造されていたのかと驚かされるコレクションです。