1%の確率で誕生した双子の子ゾウ(画像は『Save the Elephants 2022年1月21日付Facebook「The next couple of weeks will be crucial for Samburu’s new elephant twins who continue to captivate audiences globally.」』のスクリーンショット)

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今月16日、ゾウの双子が誕生したというニュースがケニアより届いた。ゾウが双子を出産する確率はわずか1%と言われており、同地域では2006年以来の双子の誕生となった。2頭が一緒に母ゾウをついて回る可愛らしい姿には「可愛すぎる」「ゾウの双子なんて初めて聞いたよ!」といった声が多数届いていることを『New York Post』などが伝えている。

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ゾウの双子出産を報告したのは、ゾウの保護活動を行う団体「セーブ・ザ・エレファント(Save the Elephants)」で、ケニア北部にあるサンブル国立保護区でのことだった。同地域にあるホテル「Elephant Watch Camp」のガイド担当者が今月16日の午前中、同地区に生息するゾウの見分けを行うトレーニングを行っていた際に生後1日とみられる双子を発見した。

今回の双子はオスとメスで、母ゾウの“ボラ(Bora)”から誕生した。これまで同地区のゾウを28年間観察し続けてきたセーブ・ザ・エレファントによると、ボラはこの地域に生息する“ウィンズ(Wins)II”という家族の一員だという。アフリカゾウの妊娠期間は22か月間と哺乳類の中で最も長く、約4年ごとに出産を行うそうだ。ボラは2017年に1回目の出産を経験しており、今回で2回目となった。

セーブ・ザ・エレファントの創設者であるイアン・ダグラス=ハミルトンさん(Iain Douglas-Hamilton)は「ゾウの群れの中で双子が誕生するのは非常に珍しいことで、その確率は1%ほどです」と滅多にないことを明かした。

同地区では2006年に双子のゾウが誕生していたが、この時はすぐに絶命してしまったという。ゾウが双子を産んだ場合には母乳が足りなくなってしまうことが多くあるといい、「これからの数週間が正念場となり、双子の生存は草などのエサの質や母親の経験に大きく左右されるでしょう。ボラは子育ての経験があり、最近雨が降ったばかりで草も青々としているので、双子が生き延びる可能性は大きいです。私たちは双子が無事に生きてくれることを祈っています」とイアンさんはコメントしている。

セーブ・ザ・エレファントがFacebookで双子の誕生を報告すると、「ゾウの双子なんて初めて聞いたよ」「本当に素晴らしい! 強く健康に生きて欲しいね」「可愛すぎる」「今年一番のニュースだよ」など驚きや喜びの声が続出した。

ちなみに昨年には100万分の1の確率で五つ子の羊が誕生し、こちらも大きな注目を集めていた。

画像は『Save the Elephants 2022年1月21日付Facebook「The next couple of weeks will be crucial for Samburu’s new elephant twins who continue to captivate audiences globally.」、2022年1月18日付Facebook「Exciting news! Elephant TWINS have been born in Samburu National Reserve!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)