東カレ編集部が激押しする2021ベスト店!名店を熱く語る
今年も、毎日のようにグルメ取材を重ね、さまざまな名店と出会ってきた東カレ編集部。
そんな編集者たちが個人的に激押しする「2021年輝いた店」とは?ぜひチェックしてほしい!
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
新しい、そして美味しい。こんな焼き鳥は、初めてだ!
『薪鳥 新神戸』
最近、私の「サウナー」認知が各所で高まり、嬉しい限り。サウナ⇒水風呂⇒外気浴⇒美食&美酒。これが大人の幸せってやつですね!
主となる銘柄は秋田の高原比内地鶏。こちらは皮目の香ばしさが特徴の「腿」。コース 13,800円より
好きな焼き鳥店は、いつだって『鳥よし 中目黒本店』。超個人的には「ここを超える焼き鳥店はないのでは!」と思ってきたが、今年、その感覚に揺らぎを感じた。
『薪鳥 新神戸』に訪れてしまったから。「薪鳥」という字のごとく、薪で鶏を焼き上げるのだ。
薪自体に水分が含まれているから、炭よりもジューシーに仕上がるのだとか。超予約困難店の大将らしからぬ、疋田豊樹さんの柔和な雰囲気も私のツボ
「コンセプトは面白いけれど、味はどうなの?」と思っていたが、ひと口食べて、その先入観は覆された。
しっかり薪の香りが纏わりついていて、美味しい、そして、すこぶるジューシー。「薪焼き和食」で大人気の『鈴田式』とオーナーが同じだけある。
今年で45歳となったが、まだまだ“初体験”は転がっているものだ。
予約は、半年後以降から。ただ、それだけの価値がある店だと、編集長・日紫喜は語る。
一流ホテルの総料理長が独立!銀座で堪能する自由闊達な和食
まさに今、求めていた本格和食の新しき味わい
『銀座 稲葉』
半年前のファスティングを機に、体型維持を試みるが、1週間連続の会食でめでたくリバウンド。食の編集者とはかくありたい……。
「コンラッド東京」の日本料理店『風花』で料理長を努めていた時代からのスペシャリテ「トリュフ蕎麦」。風味豊かな日本蕎麦にうずらの卵のポーチドエッグ、たっぷりのトリュフを混ぜていただく。コース(33,000円)より
『京味』や『龍吟』出身の精鋭たちや、名店『霞町すゑとみ』の復活など、今、間違いのない本格和食がブームの兆し。
齢44歳でヘルシーな美食に目覚めた私には嬉しい限り(まだ行けてませんが……泣)!
そんなわけで今回、私が実際に伺った和食店の中で選んだのが『銀座 稲葉』。
静寂なムードが流れる銀座8丁目の路地に『銀座 稲葉』はひっそりと佇む
腕を振るうのは「アマネム」や「コンラッド東京」で総料理長を務めた稲葉正信さん。と、“間違いのなさ”は言わずもがな。
キャビアを添えたもろこし豆腐や、フカヒレの小鍋など超絶美味の連続だ。
実感として、一流ホテルという冠を外した稲葉さんの自由闊達な和食は、なじみ深い料理なのに新しさを感じられる。まさに今、副編集長・浜田が求めているものである。
若き大将が握る、新しき感性の鮨に度肝を抜かれる!
確かな技術と実直な人柄に心打たれる!若き大将の鮨店
『鮨処 やまと』
秋に産まれた第1子がとにかくかわいいこの頃。特集を担当する中で鮨の奥深さに開眼し、休日は“等身大の鮨店”の開拓に精を出す。
鮨に対する真摯な姿勢が、一つひとつの所作からも伝わる
“東京一”の呼び声が高い『日本橋蛎殻町 すぎた』の2番手による新店で、前号「弩級な鮨の世界」の取材で『鮨処 やまと』を訪れた。
29歳の若き大将・安井大和さんの握りは、修業先のDNAを受け継ぐ丸みを帯びたフォルムで、その古典的な佇まいが、なんとも新鮮!
特に「コハダ」の美味しさには、度肝を抜かれた。
若い感性を生かした握りにも挑戦。こちらは徳島の郷土料理である「ぼうぜの姿寿司」を握りにアレンジしたもの。脂ののった独特の風味を巧みに江戸前鮨の味に仕上げている。コース(19,800円)より
さらに感動したのが、税込2万円以下というコースの価格設定。
“鮨バブル”ともいわれる現在、おまかせで3万円を超える店が次々と誕生する中で「いろいろな方に来てほしい」というその心意気が素晴らしい。
『鮨処 やまと』の予約は1ヶ月先までしか取らず、早くも予約が取りづらくなっているが、編集・岸田はまたお邪魔したいと思っている。
魚介類の扱いには絶対の自信!一流フレンチで経験を積んだ新鋭の店
名門育ちのホープは、抜群の安定感で魅了する
『NéMo』
こよなく愛する麺類の中でも、特に思い入れの強い「焼きそば」ブームが再燃した2021年。来年以降、さらに盛り上がるかが関心事。
『カンテサンス』のほか、国内では『ルカンケ』『NARISAWA』などでも修業経験が
東京のフランス料理の頂点に君臨し続ける『カンテサンス』で経験を積んだ新鋭の店、と聞けば訪れる前から期待値が上がってしまうのは必然。
だが、2021年6月にオープンした『NéMo』のオーナーシェフ・根本憲一さんの料理は、そんな期待をやすやすと上回り、初手から存分に楽しませてくれた。
ディナーコース(16,500円)より「ウメイロのポワレ」。根本さんが惚れ込む稀少な魚は、デリケートな身質とふくよかな旨みが持ち味。魚を知り尽くしたシェフならではの火入れで
幼少時からの魚好きが高じて料理の世界に入ったというだけあり、魚介類の扱いには絶対の自信を見せる。
「普遍的な美味しさを持つ素材を、的確に火入れし、余韻の長い味わいに仕上げる」が信条の一方、ワゴンサービスで提供するケバブや、好奇心をそそるデセール「大人のメロンパン」など、遊び心も随所に。
『NéMo』の今後に、目が離せない。
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東カレ編集部が2021年に魅了された、東京のイチオシ店たち。予約が難しい店もあるが、それこそ「人気店」ゆえ。
今回紹介したお店を参考に、東カレWEB読者には、2022年も“美味しく楽しく”過ごしてほしい!
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