短い時間で見せた確かな実力 トップチームデビューを飾った“レアルの至宝”
ジネディーヌ・ジダンが退任し、チームを指揮するのは2度目となるカルロ・アンチェロッティを招聘したレアル・マドリード。セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランといった頼れるセンターバックの移籍もあり、今季は苦しくなるかに思われたが、19試合を消化して14勝4分1敗と圧倒的な強さを見せている。CLグループステージでも同様の好成績を残しており、決勝トーナメントラウンド16では、フランスの強豪パリ・サンジェルマンとの対戦が予定されている。
62歳の名将のもと好調を維持しているレアルだが、新たな若手がトップチームデビューを飾った。2-1で勝利したアスレティック・ビルバオ戦で試合終盤にピッチに送り出されたのが、FWピーター・ゴンサレスだ。
2015年にレアルの下部組織に加入し、現在はラウル・ゴンサレスが監督を務めるBチームで出場機会を得ている。今季は既に14試合に出場しており、2ゴールを記録している。
右サイドを主戦場としたドリブラーであるゴンサレス。Bチームでは左ウイングや右ウイング、トップ下と複数のポジジョンを任されている。そのユーティリティ性は彼の一つの武器であり、アンチェロッティ監督としても起用しやすいだろう。
ビルバオ戦では86分からの短い出場時間となったが、絶妙なタイミングで裏へ抜け出すと左足でボックス内にクロスを供給している。フリーとなっているルカ・ヨビッチの足元に送られたパスは完璧であり、お膳立てとしては100点だったか。
少ないプレイタイムでも爪痕を残したゴンサレス。サイドアタッカーではヴィニシウス・ジュニオールやマルコ・アセンシオ、ロドリゴとライバルだらけだが、今季一気にブレイクすることはできるのだろうか。