「電車の中で幼い息子が大量に嘔吐。床にできたゲロの水たまりを見て、乗り合わせた高校生が...」(福岡県・40代女性)
電車内で幼い息子が大量に嘔吐してしまった――。
福岡県在住のOさん(仮名、40代女性)がかつて経験した、そんな大ピンチの体験談がJタウンネットに寄せられた。
当時保育園に通っていたOさんの息子さんが高熱を出してしまった時のこと。
近くの病院はやっておらず、泣く泣く電車で向かおうとしたらまさかの惨事に......。
乗り合わせた乗客は高校生くらいのお兄さんだけだった。
そしてその彼は、電車内で水たまり状態になった吐しゃ物を見て、驚きの行動に出たという。
爽やか笑顔で...
息子が保育園の頃に高熱を出した時の話です。車が使えず、しかも日曜日で近所の小さい病院は休院。仕方なく、西鉄電車で大きい病院に向かっていました。
しかしその途中、息子の気分が悪くなってしまったのです。電車の中で、漫画みたいに勢いよく吐いてしまいました。車内にゲロの水溜りができるほどの量です。その時車内は、高校生のお兄さんだけでした。
私が謝ろうとしたところ、乗り合わせたお兄さんは即座にリュックからテッシュとビニール袋を取り出して、息子のゲロを拭いてはビニール袋に入れて、車内の掃除をしてくれたんです。
「気にしないでください。大丈夫です」
爽やか笑顔で掃除をしてくれ、
「僕より息子さんは大丈夫ですか?」
と、声をかけてくれました。
テッシュとゴミ袋は欠かさず持って外出する子に
若いお兄さんなのに他人のゲロに抵抗なく掃除してくれるなんて......。すごく嬉しくて、息子と何回もお礼を言いました。感謝の言葉は今でも言いたりないくらいです。
そんな息子も、あの時のお兄さんと同じくらいの18歳になりました。この話をずっと息子にしてきていたためか、テッシュとゴミ袋は欠かさず持って外出する子になりました。
そして先日、事故現場に遭遇した際、たくさんの血を止血する時にティッシュとゴミ袋が役に立ったそうです。
あの時の西鉄電車で会ったお兄さんも今は32歳くらいになってるのかな?息子は、お兄さんみたいに優しく育っています。
ずーっとずーっと感謝しています。ありがとうございました。
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