来季の去就が未定な大田泰示外野手(写真:AP/アフロ)

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プロ野球・日本ハムから来季の契約を提示されず、ノンテンダーとなった大田泰示外野手(31)・西川遥輝外野手(29)・秋吉亮投手(32)の3選手は2021年12月3日時点でも来季の所属先が決まっていない。

3選手の移籍先候補について大洋・日本ハムOBの高木豊氏が2日公開のYouTubeチャンネルの動画で持論を語り、活躍の可能性がある球団を挙げた。

大田は広島、西川は中日向き?

高木氏はまず大田泰示の移籍先候補として、鈴木誠也がポスティングシステムによるMLB移籍を希望している広島を挙げる。「ポジション一緒なんだよね。ライトで右打者。肩も強いしさ」と評価し、また広島の野手陣を「左で似たようなタイプってのが多いんだよね。でも右ってなるとそんなに居ないから」と、左打者の多い広島では右打者の大田が活躍できる可能性を話したが、同時に「バッティングが鈴木誠也のように打てれば一番いいんだけど」と打撃面が課題だと指摘した。

大田の広島以外の移籍先をアシスタントの森藤恵美さんから聞かれ、「阪神いらないでしょ。飽和状態だし」と外野手が足りている阪神を除外し、「巨人もいらないと思うしさ」と話す高木氏だが、候補に挙げたのが中日だった。「札幌であのドームを使いながらあの成績を残せたという意味では中日っていう手もあるけど」として、札幌ドームと同じく広いバンテリンドームを本拠地とする中日で適性を活かせるのではないかと話した。

もっとも、大田よりも西川遥輝の方が中日に向いているのではというのが高木氏の考えだ。「中日は獲った方がいいよね。やっぱ走れるしさ。スイングスピードも速いしさ。あいつがしっかりやればできると思うけどね」と西川を推す。盗塁王を4度、ゴールデングラブ賞を4度獲得した西川の走力と守備力をバンテリンドームで活かすことに期待をかけた。

「又吉獲れなかったら秋吉行こうか」

秋吉亮について高木氏は「秋吉の給料だと獲りやすいよね」「失敗してもいい金額でしょ。欲しいところはたくさんあると思う」「結構秋吉が一番得するかもわからない」とコメント。今季推定年俸は5000万円だったためにリーズナブルで各球団にとって手を挙げやすいと考える。

その上で、「なんか西武がしっくり来るんだよね」「楽天も結構オーソドックスピッチャーが多くて、ああいう変則がいるとまたちょっといいのかな」と西武と楽天が向いているのではないかと話した。

一方「思い切りのいいピッチャーだから玉砕される時があるんだよ。それにはちょっと広い方がいいかなって」と球場の狭いDeNAや巨人では「打たれるイメージだけ沸いて申し訳ないけど」と活躍できないのではないかと話している。

今オフに秋吉と同じリリーフ投手で動向が注目されるのが国内FA権の行使を表明している中日・又吉克樹(31)である。既にソフトバンク・オリックス・DeNAが又吉の獲得に乗り出すと報じられているが、「又吉獲れなかったら秋吉行こうかということになる」と又吉の結果次第で秋吉に手を挙げる球団も変わってくるだろうと指摘した。