K-1王者・武尊の下積み時代″十円もやし″句が才能アリ一位に！

2021年11月29日 13時30分

11月25日放送の「プレバト！！」俳句査定は、K-1王者・武尊が下積み時代の「十円もやし」句で“才能アリ１位”を獲得し、ランキング戦無傷の２連勝を果たした。武尊は「上京した時、本当にお金がなくて。もやしでご飯をかさ増ししてたんです」と下積み時代を告白。夏井いつき先生は「作者が分かってみれば、あなたが苦労された方でしたか…」と同情し、「いいじゃないですか。この調子で頑張ってください」と激励。武尊は満面の笑みでガッツポーズを決めた。

K-1王者・武尊が下積み時代のリアル俳句で無傷の２連勝

今回は「秋の東京駅」をお題に、ランキング戦に武尊、初登場の登山家・野口健、村上（マヂカルラブリー）、LiLiCoが参戦。まずLiLiCoが才能ナシ３位、野口が凡人２位にランクイン。最後は共に前回"才能アリ"を獲得し、「大家さんから『文武両道で素晴らしい』と言われたんです。今回も自信あります！」と意気込むK-1王者の武尊、「特待生しか狙ってない！」と豪語するマヂラブ村上が激突した。

＜才能アリ１位＞
十円のもやしで晩餐春を待つ
　　　　　武尊

「上京した時の気持ちを思い出して。本当にお金がなくて、バイトしながら毎日練習をして。もやしをいっぱい買って、ご飯をかさ増ししてたんです。いつかチャンピオンになってお金を稼いでやるという気持ちを"春を待つ"という言葉で詠みました」

俳人・夏井いつき先生は「"で"の使い方が散文的で難はあるんですが、素材が面白いですね。こういう時はだいたい実体験でリアリティーがあるんです」と高く評価。さらに「作者が分かってみれば、あなたが苦労された"十円もやし"の方でしたか...」と同情する場面も。

＜添削後＞
晩餐は十円もやし春を待つ

「これは"晩餐"からでしょうね。"晩餐は"ですごく豪華なものを一瞬思い浮かべるけど、"十円もやし"という言葉がポツン。２つの言葉のギャップが読み取れ、最後に季語がゆっくりと出てきます」

添削は受けたが、武尊は無傷の"才能アリ"２連勝を達成。先生から「いいじゃないですか。この調子で頑張ってください」と激励され、満面の笑みでガッツポーズを決めた。

一方、13音しかない謎の５・８句を詠んで"才能ナシ最下位"に沈んだマヂラブ村上は、先生から「５・７・５を数えられない」「無理ですよ」「さよなら」とダメ出しの嵐。

「配慮が足りない！」「手相って書けよ！」酷評の嵐に梅沢富美男ぐうの音も出ず

特待生昇格試験に名人４段の千賀健永（Kis-My-Ft2）、「永世名人への道」に挑む10段の村上健志（フルーツポンチ）、俳句集出版を目指す永世名人の梅沢富美男が登場。千賀は「凩（こがらし）や人吸い人吐くターミナル」で"現状維持"、村上は「銀杏のひかり肴に一口目」で"１つ後退"、最後はこのところ好調な梅沢が自身のレアな手相を詠んだ「富美男のお手本」を披露。

＜ボツ　残り11句＞
ますかけの手にある我の木の葉髪
　　梅沢富美男

「私は"ますかけ"線と言いまして、徳川家康もそう。芸能界でも何人かしかいないんです。キムタクさん、イチローくん、浜田さんと一緒。天下を獲る手相なんです。まだ天下は獲ってませんが、この歳まで芸能界にいられたのは"ますかけ"のお陰かなと。ただ１つの心残りは年々薄くなっていく髪の毛。これを俳句にさせていただきました！」

髪が多く抜けることを木の葉が散るのに例えた"木の葉髪"を季語に、意気揚々と講釈を垂れた梅沢だったが、夏井先生の査定は"ボツ"。先生は「配慮が足りない！手相だとすぐ分かる人と"ますかけ"って何だろう？と思う人に分かれるんじゃないか。永世名人ともなれば小さな配慮をしてくれてもいいのではないか？」と疑問を投げかけると、すかさずMCの浜田雅功も「そら、そうだね。手相って書けよって話！」と大酷評。先生は「その通りです！手相って書くだけで読んだ人は手相の一種かと分かるんです」と添削に着手。

＜添削後＞
ますかけの手相ぞ我に木の葉髪

「"ますかけの手相ぞ"ってちょっと偉そうに強調するんです。ここでカットが切れて"我に木の葉髪"。そういう私だけど木の葉髪なんですと、ちょっと謙遜した感じになる。俺は天下を獲るとかギャーギャー言ってたけど、多少は奥ゆかしい人に見えるんじゃないですか？」

皮肉たっぷりに先生が劇的添削を炸裂させると、浜田は「あははは！」と大爆笑。ぐうの音も出ない梅沢は粉々にされた俳句を見つめ、「細かすぎませんか？シュレッダーのレベルが上がっていない？」とぼやくのが精いっぱいだった。