チキンマックナゲット(15ピース)が390円で(画像は日本マクドナルド広報の提供)

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タイ産チキンの品不足が報じられている。新型コロナウイルス禍の影響で、鶏肉の生産や加工を行っているタイの工場の稼働率が低下しているからだ。

複数報道によると、この品不足は日本のコンビニエンスストアや飲食チェーン店にも影響が及んでいる。他方で、マクドナルドは「チキンマックナゲット」を期間限定で値下げして販売する。

コンビニやファミレスで

J-CASTトレンドが2021年11月10日に報じた通り、タイのコロナ禍を受け、同国で製造されているファミリマートの「ファミチキ」の販売数量は、縮小する方向で一時的に「調整」中だ。店頭から在庫がなくなることはないものの、12月中まで調整は続くという。セブン-イレブンのチキンメニューも「一部エリア」で一時的な供給の滞りが起きているという。

またタイでの新型コロナ感染拡大で加工工場の稼働に支障が出ているため、ファミリーレストラン「サイゼリヤ」のメニュー「辛味チキン」のチキンの数量も値段は据え置きでは5本から4本に減少している。11月18日付J-CASTニュースで報じている。

21年11月17日付「日テレNEWS24」によると、タイ産チキンを使っている「ロッテリア」でも、ハニーマスタードチキンフィレバーガーなど4種類の販売を10月から休止。同報道によれば、11月中の販売再開を検討している。

現時点で販売に影響なし

一方のマクドナルドは、販売数量の調整どころか安売りを実施。11月24日から22年1月4日まで、チキンマックナゲット(15ピース)を580円(税込)から390円(同)に値下げし、期間限定価格で販売する。このナゲットや、ハンバーガーメニューの「チキンフィレオ」のチキンパティはタイ産の鶏肉を使っており、加工地もタイだ。

日本マクドナルド広報に、タイのコロナ禍の影響について取材すると、

「グローバルのサプライヤーパートナー含むマクドナルドのサプライチェーン全体で連携を取っているため、現時点でお客様への販売には影響は出ておりませんが、今後も影響を注視ししっかりと対応してまいります」

と回答した。チキンナゲットの値下げキャンペーン自体は過去にも何度か実施されている。マクドナルド広報の担当者によると、毎年家族で集まって過ごす機会が増える季節や時期に向けて行っているとのこと。