後半の並びが現状でのベストメンバーか 9月オマーン戦から5名が変わった森保ジャパン
日本時間16日の深夜1時から行われたワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選で、日本はオマーンと対戦。オマーンは最終予選の初戦に対戦し、0-1で敗れることになった因縁の相手だが、今回は伊東純也のゴールで先制したサムライブルーが1-0で勝利を飾った。
無事勝ち点3を手にした日本代表だが、前半の攻撃での停滞感から危機感を覚えたサッカーファンも多いだろう。中盤に田中碧がいることでビルドアップが安定し、アンカーに遠藤航を置いたことである程度カウンターを防ぐことはできていた。しかし、選手間の距離が遠く、攻撃に厚みが生まれていなかった。また、前線で効果的なフリーランを行う選手も少なく、オマーンの守備陣形を崩すことはできなかった。
そんな中で迎えた後半。三笘薫が投入されると、彼の武器であるドリブルから相手を崩し左サイドからチャンスを生み出していた。更に前線に古橋亨梧が入ったことで前線が流動的になり、より選手間の距離が近い状態が保たれていた。それによって細かいパスでの連携が見られ、前線と比較しても圧倒的に後半の攻撃陣は良くなったといえる。また、後方に中山雄太が入ったことでウイング、サイドバックの繋がりも見られるようになり、点でバラバラになっていたチームが線でつながれたような感覚で試合を見ることができた。
このことからも、今後はオマーン戦後半で見せた並びを主軸のメンバーとするべきだろう。三笘は南野拓実よりも個が強く、中山は長友佑都よりもビルドアップでの貢献度が勝っていた。センターフォワードは今後どうなるか分からないが、大迫勇也と古橋を並べる案は面白く、9番のポジジョンはどんどん変化を加えていくべきだ。右サイドバックには山根視来が入っているが、酒井宏樹との差もそこまで感じられず、今後も継続しての起用が見られるか。
9月に行われたオマーン戦のスタメンから5名の選手が変更され、勝利を掴みとった11月のオマーン戦。実戦で最適解を見つける今のやり方は非常に効率的であり、今後も森保一監督には期待ができそうだ。