マツダCX-5の後継車は「CX-40」か。CX-50登場からマツダ次世代車種戦略を読み解く!
2021年11月16日、マツダは北米向けのクロスオーバーSUV「CX-50(フィフティ)」を発表した。プラットフォームはマツダ3やCX-30などと同じ新世代のスカイアクティブ ビークル アーキテクチャーを採用。2.5L直列4気筒ターボ/同NAの2種類のガソリンエンジンを搭載する4WDモデルである。
ボディサイズは未公表だが、現行のCX-5に対して、幅が広くなり、悪路走破性を向上させるため、最低地上高をアップさせた点が特徴となる。車両のキャラクターについては、街乗りを意識したCX-5に対して、アウトドアに特化したのがCX-50と位置づけられている。
【画像】真正面から見たワイド感がスゴイ!CX-50を写真で見る
さて、このCX-50は、マツダが21年10月7日に発表した、今後投入を予定しているクロスオーバー商品群の第一弾。22年から23年にかけてCX-50からCX-90までの5車種を展開する。既存車種と今後投入される新型車は以下のとおり。
●スモール商品群
マツダ3 ≪既存車種≫
MX-30(電気自動車、ハイブリッド車)……日本、欧州 ≪既存車種≫
CX-30……日、北米、欧州 ≪既存車種≫
CX-50……北米
●ラージ商品群
CX-60(2列シート)……欧州、日本、ほか
CX-70(ワイドボディ・2列シート)……北米、ほか
CX-80(3列シート)……欧州、日本、ほか
CX-90(ワイドボディ・3列シート)……北米、ほか
車名は数字の羅列で、一見するとわかりにくそうに思えるが、法則を知れば意外に親しみやすくなるかも(!?)しれない。CX-50は若干大きいものの、既存のCX-5に匹敵するサイズだから、CX-5の「5」を取って「CX-50」と命名。新世代モデルとして2桁化している。マツダによれば、車名の50という数字は商品ラインアップ上の位置づけを示しているという。
一方、直列6気筒エンジンを積むラージ商品群では、日欧を意識したボディ幅のCX-60(2列シート)とCX-80(3列シート)を設定。これに対して、北米向けにはゆとりのワイドボディを持つCX-70(2列シート)とCX-90(3列シート)をラインアップする。2列シート同士で見てみると、標準サイズのCX-60に対して、ワイドボディはCX-70と車名の数字は「10」を足した数値となっている。3列シートも同様にワイドボディのほうが車名の数字は80→90と「10」大きくなっている。こちらも、日本を中心に販売する3列シート車の「CX-8」や、北米向けを中心とした3列シート車の「CX-9」を意識したネーミングになっている。
投入する市場別に見ると、北米向けモデルはCX-50→CX-70→CX-90と2桁の頭の数字が奇数番号できれいに並んでラインアップを形成。日本と欧州は2桁の頭の数字が偶数のCX-60、CX-80と並ぶ。
このようにボディの大きさや車格を軸として体系づけたのが、新しいマツダの車名の命名方法というわけである。こうした法則性に照らし合わせると、次世代のCX-5は、日欧を意識したモデルに発展し、車名も「CX-40」に改められる可能性がある。また、現行のCX-3の後継車にあたるコンパクトクラスのモデルは
「CX-20」(マツダ2のSUV版で狙いは日欧か?)となるのかもしれない。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
ボディサイズは未公表だが、現行のCX-5に対して、幅が広くなり、悪路走破性を向上させるため、最低地上高をアップさせた点が特徴となる。車両のキャラクターについては、街乗りを意識したCX-5に対して、アウトドアに特化したのがCX-50と位置づけられている。
【画像】真正面から見たワイド感がスゴイ!CX-50を写真で見る
さて、このCX-50は、マツダが21年10月7日に発表した、今後投入を予定しているクロスオーバー商品群の第一弾。22年から23年にかけてCX-50からCX-90までの5車種を展開する。既存車種と今後投入される新型車は以下のとおり。
●スモール商品群
マツダ3 ≪既存車種≫
MX-30(電気自動車、ハイブリッド車)……日本、欧州 ≪既存車種≫
CX-30……日、北米、欧州 ≪既存車種≫
CX-50……北米
●ラージ商品群
CX-60(2列シート)……欧州、日本、ほか
CX-70(ワイドボディ・2列シート)……北米、ほか
CX-80(3列シート)……欧州、日本、ほか
CX-90(ワイドボディ・3列シート)……北米、ほか
車名は数字の羅列で、一見するとわかりにくそうに思えるが、法則を知れば意外に親しみやすくなるかも(!?)しれない。CX-50は若干大きいものの、既存のCX-5に匹敵するサイズだから、CX-5の「5」を取って「CX-50」と命名。新世代モデルとして2桁化している。マツダによれば、車名の50という数字は商品ラインアップ上の位置づけを示しているという。
一方、直列6気筒エンジンを積むラージ商品群では、日欧を意識したボディ幅のCX-60(2列シート)とCX-80(3列シート)を設定。これに対して、北米向けにはゆとりのワイドボディを持つCX-70(2列シート)とCX-90(3列シート)をラインアップする。2列シート同士で見てみると、標準サイズのCX-60に対して、ワイドボディはCX-70と車名の数字は「10」を足した数値となっている。3列シートも同様にワイドボディのほうが車名の数字は80→90と「10」大きくなっている。こちらも、日本を中心に販売する3列シート車の「CX-8」や、北米向けを中心とした3列シート車の「CX-9」を意識したネーミングになっている。
投入する市場別に見ると、北米向けモデルはCX-50→CX-70→CX-90と2桁の頭の数字が奇数番号できれいに並んでラインアップを形成。日本と欧州は2桁の頭の数字が偶数のCX-60、CX-80と並ぶ。
このようにボディの大きさや車格を軸として体系づけたのが、新しいマツダの車名の命名方法というわけである。こうした法則性に照らし合わせると、次世代のCX-5は、日欧を意識したモデルに発展し、車名も「CX-40」に改められる可能性がある。また、現行のCX-3の後継車にあたるコンパクトクラスのモデルは
「CX-20」(マツダ2のSUV版で狙いは日欧か?)となるのかもしれない。
〈文=ドライバーWeb編集部〉