アップルは6日、AirPodsシリーズおよびBeatsブランドのワイヤレスヘッドホン製品(W1またはH1チップ搭載)向けに最新ファームウェアを配信開始しました。特に公式のリリースノートはなく、「iPhoneなど母艦に繋いだヘッドホンを確認すると、ファームウェアが更新されていた」という形です。

米9to5Macによると、最新のファームウェアバージョンは以下の通りです。

AirPods Pro - 4A400

AirPods Max - 4A400

AirPods (second-generation) - 4A400

Beats Solo Pro - 4A394

Powerbeats 4 - 4A394

Powerbeats Pro - 4A394

また最新ファームウェアによりAirPods ProおよびAirPods Maxは、6月のWWDCで予告されていた「探す」ネットワークに対応したとのことです。iOS 15.0配信開始時には「今年の秋」として延期されていましたが、ひっそりと有効にされた模様です。

今後は対応するAirPodsモデルは「探す」アプリで地図上に表示したり、近くにあれば音を鳴らして探しやすくできるほか、置き忘れ警告も利用可能となります。

ただしAirPodsのファームウェア更新は手動ではできません。早く更新したい場合は、充電したAirPodsをケースに入れて紐付けたiPhoneの近くに置き、アップデートが転送されてくるのを待つのみです。特に急ぎでない方は、AirPodsをiPhoneに接続して使っているうちに、最新ファームウェアが自然に降ってくると思われます。

対応したAirPodsが近くにあるときの「探す」アプリの画面がTwitterなどで公開されていますが、AirTagのようにU1チップ(超広帯域のUWB技術により、高精度な位置情報を把握する)が内蔵されていないため、「どちらの方角にある」かの指示はなく、ただ近くにあるとだけ表示されます。

また「紛失モード」も利用可能となり、AirPodsを落としたり置き忘れたユーザーは、メッセージと連絡先の電話番号を登録できます。その後AirPodsが誰かに拾われて他のiOSデバイスとペアリングされると(アクティベーションロックは掛けられない)、本来の所有者に位置情報を送り続けることになります。

本機能は第2世代AirPods、つまり廉価モデルでは利用できません。が、今後発売される第3世代AirPodsでは対応すると予想されています。第3世代AirPodsは9月のイベントでは発表されませんでしたが、年内に発売されるとの見方が有力なため、続報を待ちたいところです。

Source:9to5Mac