万能すぎる「肉味噌」の簡単レシピ&アレンジ。具材に調味料に変幻自在♪

旨味の塊!肉味噌の作り方

豚ひき肉とみその旨味がぎゅっと濃縮された「肉味噌」。それだけでごはんが何杯でも食べられますよね。肉味噌を手作りすれば、調味料の量を調節して、甘めや辛めなど自分好みに仕上げられますよ。

肉味噌は優秀なごはんのお供なのはもちろん、実は万能調味料でもあります。アイデア次第で、和食に限らず洋食、中華、エスニックなどにもアレンジ可能です。

この記事では、基本の肉味噌レシピとアレンジのアイデアをご紹介!肉味噌を活用して、お料理の幅をぐんと広げてくださいね。

炒めるだけで簡単。肉味噌

調理時間:15分

豚ひき肉と調味料を煮詰めるだけで作れる、お手軽肉味噌です。みその種類は、赤みそや合わせみそがおすすめ。甘めのみそを使う場合は、砂糖を減らしてくださいね。豚ひき肉のかわりに、合い挽き肉でもおいしく作れます。にんにくとしょうがはなくても大丈夫ですが、入れたほうが風味豊かに仕上がりますよ。

材料(作りやすい分量)

・豚ひき肉……300g
・しょうが……1片
・にんにく……1片
・サラダ油……大さじ1杯
a. みそ……大さじ3杯
a. 砂糖……大さじ2~3杯
a. みりん……大さじ2杯
a. 酒……大さじ2杯
a. しょうゆ……小さじ1杯
※みその種類や好みに応じて、調味料の分量は調節してください。

作り方

1. しょうがとにんにくをみじん切りにする

しょうがとにんにくをみじん切りにします。

2. しょうがとにんにくを炒める

火にかけていないフライパンに、サラダ油を入れます。しょうがとにんにくを加えて、サラダ油に馴染ませます。

フライパンを弱火にかけ、しょうがとにんにくの香りが立つまでじっくり炒めます。
※にんにくは、油断しているとあっという間に焦げてしまうので、こまめに混ぜながら炒めてください。

3. 豚ひき肉を炒める

しょうがとにんにくの香りがしてきたら、豚ひき肉を入れて炒めます。
※豚ひき肉が塊になっている場合は、そぼろ状になるように、ヘラで潰すようにしてフライパンに押しつけながら炒めてください。

4.(a)を混ぜ合わせる

豚ひき肉を炒めている間に、(a)を混ぜ合わせておきます。

5. 味付けする

豚ひき肉の色が変わるまで炒めたら、4をフライパンに加えます。

調味料が溶けるようにかき混ぜながら、豚ひき肉に馴染ませます。調味料の汁気が飛ぶまで、しっかり炒めます。

豚ひき肉から脂がたくさん出てくる場合は、キッチンペーパーで丁寧に拭き取りましょう。

調味料が絡んで、汁気がなくなったら完成です。

肉味噌を作るときのポイント

しっかりと水分を飛ばすことがコツ

フライパンに調味料を入れたら、しっかり水分を飛ばすまで炒めるのがコツです。調味料の味わいが、ひき肉にしっかりと染み込んだ肉味噌に仕上がりますよ。

辛いのが好きな人は豆板醤をプラス

辛いのがお好きな場合は、しょうがとにんにくを炒めたあとに、豆板醤を加えてから豚ひき肉を入れてみてください。ピリッとした爽やかな辛味がおいしい肉味噌が作れます。おつまみにもぴったりな味付けですよ。

細かく刻んだ野菜を入れてボリュームUP

長ねぎ、たけのこ、しいたけなどがあれば、みじん切りにして一緒に炒めてもOKです。肉味噌だけで、ボリューム満点の立派なおかずになりますよ。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

肉味噌を使う人気のアレンジレシピ5選

1. 肉味噌丼

しいたけ3本を刻んで炒め、火が通ったら大さじ山盛り2杯ほどの肉味噌を加えてさっと炒めます。丼にごはんをよそったら、しいたけ入り肉味噌をのせて、千切り大葉と半熟卵をトッピングして完成です。

しいたけの出汁が肉味噌に絡んだ濃厚な旨味は、思わずかき込みたくなるおいしさ。鼻からぬける大葉の爽やかな香りを楽しめます。肉味噌、しいたけ、大葉それぞれの素材のよさを堪能できますよ。

2. 肉味噌うどん

大さじ1杯の白だし(濃縮タイプ)を、ゆでたうどんに絡めて、皿に盛ります。肉味噌、お好みの野菜、白ごまといった薬味、温泉卵をトッピングして完成。白だしのかわりに、めんつゆや鶏ガラスープの素で味付けするのもおすすめです。濃縮タイプによって、めんつゆの量を調節してくださいね。

肉味噌、あっさりとした白だし、うどんを混ぜて食べると、豊かな味わいが口に広がります。白ごまの風味が肉味噌のコクを引き立てますよ。温泉卵に絡ませながら食べれば、言葉にできないおいしさです。

3. 肉味噌キャベツ炒め

ざく切りにしたキャベツ1/8玉分を、しんなりするまで炒めます。肉味噌を大さじ2杯ほどと、適当な大きさに切ったキムチをお好みで加え、軽く炒めて完成です。

ほどよくシャキシャキ感の残るキャベツに、肉味噌の旨味、キムチのやわらかくなった酸味と辛味が染み込みます。味付けは肉味噌とキムチだけなのに、とても深い味わいのひと品に仕上がりますよ。

4. 肉味噌冷奴

軽く水気を切った絹豆腐に、肉味噌と薬味をのせれば、いつもより豪華な冷奴のできあがり。この写真ではパクチーをのせ、ナンプラーを少量たらして、エスニック風冷奴に仕上げました。

しっかり味の肉味噌はパクチーの風味にも負けないどころか、それぞれの味わいがうまく調和しクセになるひと品に。絹豆腐に肉味噌をのせるだけでも十分ですが、ねぎや大葉など、お好みの薬味をのせて食べましょう。

5. 肉味噌なす

なすを縦半分に切ったら、ラップをして電子レンジで加熱します。火が通ったなすに肉味噌とチーズをのせて、軽くオーブンやグリルで焼き、チーズに焼き目をつけたら完成です。

とろとろのなす、肉味噌、香ばしく濃厚なチーズが絶妙なバランス。ひと口食べるごとに、頬が落ちてしまいそうになりますよ。多めに作っておかないと、一瞬で完食してしまうかも。マヨネーズ、七味唐辛子、豆板醤などをプラスしてもおいしいです。

肉味噌の保存方法

冷蔵保存

肉味噌を保存容器に詰めて冷蔵庫に入れておけば、1週間ほど保存可能です。

食材にかけたり、炒め物にプラスしたりするだけで、コクと旨味がアップしたひと品ができあがります。疲れて料理する元気がない夜ごはんや、忙しい朝作るお弁当にも大活躍してくれますよ。

冷凍保存

1食分ずつ、すき間ができないようにラップで小分けし、平らにならしたら、密閉袋に入れて冷凍室で保存します。1ヶ月ほど保存可能です。

肉味噌を使うときは、冷蔵庫に入れて自然解凍しましょう。豚ひき肉が特売のときや、時間があるときにまとめて作り置きしておけば、いろいろな料理にアレンジできて便利ですよ。

万能選手、肉味噌を作ってみない?

作り置きしておけば、簡単な一品料理から豪華なひと品まで、アレンジし放題な肉味噌。ご紹介したレシピのほかにも、おにぎりの具にしたり、ふろふき大根にのせたりといろんな活用法があります。

ほかにも、トマトと合わせればイタリアン風肉味噌トマトに、豆板醤を加えれば中華風肉そぼろにだって華麗に大変身してくれますよ。オリジナルのアイデアで、肉味噌を自由においしく楽しみましょう。