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東京・新宿にある映画館「新宿バルト9」が7月8日、同館のチケットを予約できる「KINEZOオンライン予約」で迷惑行為をしないよう注意喚起しました。

映画「100日間生きたワニ」を予約する際に座席を選択する必要がありますが、7月7日ごろからその座席を予約し、座席選択画面上で「100 ワニ」「100 ウニ」などの文字や記号を作るといういたずら行為がおこなわれているとネットで話題になっていました。

同館は注意喚起の経緯や具体的な迷惑行為などはあげていませんが、これらの行為に対して注意を促したものとみられます。

●偽計業務妨害罪にあたる可能性も

同館は、「迷惑行為は固く禁止させていただいております」としたうえで、予約する際に同意する利用規約に定められている迷惑行為として、「本サービスをご利用される他のお客様およびその他の第三者に迷惑もしくは不利益を及ぼす行為、または本サービスおよびその他のサービスに支障を来す行為」を挙げています。

また、「規約に反する行為で当劇場に著しい損害が生じる場合、警察への届け出を行っております」とも述べており、悪質な迷惑行為に対しては厳しく臨む姿勢を明らかにしています。

冨本和男弁護士は、話題となったいたずら行為について、「実際には鑑賞する意思がないのに、あたかも鑑賞するかのように偽って多数の座席を確保する行為は、映画館の業務を妨害するものとして、偽計業務妨害罪にあたる可能性があります。軽犯罪法に『悪戯業務妨害罪』という犯罪もあるが、内容からしてこれでは済まないのではないか」と指摘します。

「いたずらした当人は面白半分でやったのかもしれませんが、単なる悪ふざけでは済まないおそれもあります。映画を観るために予約しようとする人にとっても大変迷惑な行為ですので、このような行為は厳に慎まなければなりません」(冨本弁護士)

【取材協力弁護士】
冨本 和男(とみもと・かずお)弁護士
債務整理・離婚等の一般民事事件の他刑事事件(示談交渉、保釈請求、公判弁護)も多く扱っている。
事務所名:法律事務所あすか
事務所URL:http://www.aska-law.jp