夏がやってきました。夏服にチェンジしたものの、なんとなく印象重いな…と感じたら、髪の変えどきかもしれません。

「髪は人の印象を左右する重要なパーツ。服と同じように髪も夏らしく着替えることで、雰囲気も気分もガラッと変えられますよ」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター八木花子さん。

今回は、50代の読者をモデルに、夏らしい髪型や美容院でオーダーする際のポイントについて教えてもらいました。


髪も夏仕様に変えて簡単イメチェンを

衣替えするように、夏髪にチェンジすれば気分も一新



さとゆみ:暑くなってきましたねー。そろそろ夏髪にしたい、イメチェンしたいってお客さまも増えているんじゃないですか?

八木ちゃん:そうですね。夏になると、お洋服の素材も軽くなったり、色も鮮やかになったりするので、それに合わせてヘアチェンジすると、おしゃれ感がアップしますよ。
美容院でも、夏っぽさを取り入れた髪型を提案させていただくことも多いです。


美容院で髪型を相談するときは、季節感を意識するとマンネリも防止できる

さとゆみ:夏っぽい髪というと、いくつかポイントがありますよね。

八木ちゃん:大きく言うと、カラーリング、レイヤーの高さ、毛束の方向性で、夏っぽさが出るんですよ。

●夏髪ポイント1:カラーリングを普段より、1〜2トーン上げる



さとゆみ:夏服って素材も色も軽やかだから、カラーリングもやっぱり少し明るくして軽くしたいところですよね。


明るめのカラーリングにすることで、軽さがアップ

八木ちゃん:普段の自分の髪色から、1〜2トーン明るくしてもらうだけでも、だいぶさわやかで軽い感じになります。

さとゆみ:暖色系から寒色系にチェンジするのもいいですよね。

●夏髪ポイント2:レイヤーを高くすると、夏らしい元気な印象に




レイヤーを高くすると、毛先が軽くなって動きやすくなる。夏らしい活発な印象に

八木ちゃん:レイヤーを高くするのもおすすめです。

さとゆみ:レイヤーというのは段のことですよね。レイヤーを入れる位置を高くすると、毛先が動きやすくなると思っていい?

八木ちゃん:はい。秋冬はしっとりまとまったレイヤーの低いヘアがおすすめなのですが、夏は軽やかな動きが出るように、レイヤーを少し高めに入れるのがいいですよ。

●夏髪ポイント3:外ハネすると明るく健康的なイメージに



さとゆみ:毛先の方向性はどうでしょう?

八木ちゃん:やっぱり夏は元気な印象にしたいので、毛先を外ハネにするのがいいなと思います。


毛先をくるんと外ハネにしたスタイル。首元があいた服にも似合う華やかさ

さとゆみ:レイヤーで動きやすくなっている毛先を、アイロンやストレートアイロンで外ハネに巻く感じですね。

八木ちゃん:衿足を外ハネにするのもいいですし、顔まわりの髪を外方向に巻くのもいいと思います。

●冬髪→夏髪のリアルビフォー&アフター



さとゆみ:じつは、私も先週長さを変えずに思いっきりレイヤーを入れたのですが、やっぱりすごく軽くなって気分も上がりました。外ハネも楽しい。カラーも明るくしたよ!


さとゆみさんのヘアチェンジ。カラーを寒色系に、レイヤーを高く入れて顔まわりは外ハネに。夏感満載

八木ちゃん:フルコースじゃないですか(笑)。

さとゆみ:お出かけするのも楽しくなりますよね。

八木ちゃん:みなさんも、ぜひ、夏らしい髪を楽しんでくださいね。

<撮影/林絋輝 モデル/舘野孝子 取材・文/佐藤友美>

●教えてくれた人
【佐藤友美さん】



1976年北海道知床半島生まれ。日本初のヘアライター&エディター。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍。著書に『女の運命は髪で変わる
』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく
』(幻冬舎)

【八木花子さん】



1979年静岡県藤枝市生まれ。人気ヘアサロンMINX銀座店
の美容師。自宅での手入れが簡単で、個性を引き出すヘアスタイルが得意。悩める大人女性へのアドバイスや提案が適切で、MINXの中でも絶大な人気を誇る。国内外セミナー、TV出演、アート雑誌の連載等活躍は多岐に渡る。