往年の名シンガー、メイヴィス・ステイプルズ(左)とゴスペルの女王マヘリア・ジャクソン(右)
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 今年1月に開催されたサンダンス映画祭のオープニング作品として上映され、ドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をW受賞した映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』が、8月27日に公開されることが決まった。

 本作は、1969年、あの“ウッドストック・フェスティバル”と同じ夏、ニューヨークで約30万人を集めたもう一つの幻の音楽フェス、“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”の映像を蘇らせたドキュメンタリー。4度のグラミー賞受賞者であり、ザ・ルーツのドラマー兼DJとして、世界的な人気を誇るクエストラヴ・トンプソンが初監督を務め、見事な編集と演出力でサンダンス映画祭を熱狂の渦に巻き込んだ。

 今回公開された場面写真は、ゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンとメイヴィス・ステイプルズやB・B・キング、今も活躍するコーラス・グループのフィフス・ディメンションなど、50年前当時の全米ヒットチャートを席巻していたブラック・ミュージックのスターたちによる、奇跡のパフォーマンス姿が切り取られているほか、会場に詰めかける観客たちの姿や、カラフルでエネルギッシュなフェス会場全体の様子がわかるものになっている。(高橋理久)