農林水産省公式YouTube「BAZZ MAFF ばずまふ」より

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農林水産省が公式YouTubeチャンネル「BAZZ MAFF ばずまふ」で「昨日のツイートについて話します。」というタイトルの動画を2021年6月11日に公開し、インターネットユーザーを爆笑させた投稿の裏側を明かした。

「昨日のツイート」とは、6月10日に農水省の公式ツイッターに投稿された「ところてんの日」にちなんだ文と「ぬ」が多く並んだ画像のことだ。ツイートは5万9000回のリツイートと6万5000件のいいねを集め、大きな反響を呼んでいた。

「僕らの世代でところてんと言ったら...、もう『アレ』ですもんねぇ」

ツイッターで話題になったのは以下の投稿だ。

「清涼感のある見た目、プルプルした食感、心地よい喉ごし...
まさしく今食べたい食品 #ところてん!
どうですか?食べたくなってきましたよね??食べますよね???」

「お堅い」イメージを持つ役所のツイートとしては若干砕けた印象を持つが、内容はところてんの美味しさをアピールする文だ。しかし、同時に載せられた画像は「ところてん」ではなく、大量の「ぬ」の中に「ね」が紛れているものだった。

このツイートに、ユーザーからはギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』を連想させるとの反応が多く集まり、リプライ(返信)欄では、漫画のセリフや画像が多く並んだ。「ぬ」と「ね」は『ボボボーボ・ボーボボ』のキャラクター「ところ天の助」の好きなものと嫌いなものなのだ。

その反響を受け、農水省公式YouTubeに経緯を説明する動画をあげた。動画には同省の若手職員・白石さんと、ツイッター担当のサノさんが出演。白石さんは公式ツイッターの運営を行う「中の人」は見たくないという声もあるだろうと話すも、続けて

「ただですね、ここまで話題にしていただいて、各種メディアの方からも取材の依頼が来るかと思いますので、今後『あのツイートの裏側』みたいな記事にしていただくのでしたら、僕らが先に出した方が今後の農水省の情報発信にも繋がるのではないかなと思って、(カメラを)回させていただいております」

と説明した。その上で「中の人」が登場してしまうことに対し、「どうもすみません」と揃って頭を下げた。

話の本題であるツイートの経緯について、サノさんは6月10日の「ところてんの日」を盛り上げるツイートを作ってほしいと広報室長から依頼があったこと、日本の水産加工物をPRしたいと思ったことを説明した。すると、白石さんも食育のPRとしても重要な任務だと賛同。「僕らの世代でところてんと言ったら...、もう『アレ』ですもんねぇ」と、サノさんと顔を見合わせた。

「アレ」というのは、ツイッターユーザーからも寄せられていた『ボボボーボ・ボーボボ』のことだろう。サノさんは大きく頷いたが、白石さんは「普通はツイートにしようとは思わないんですよね」とも笑った。

白石さんは公式ツイッターについて、広報室全員で運営をしていること、投稿文の作成はテーマごとに割り振られることを説明した。さらにツイートを行う上で、ファクトチェックや著作権管理、内容や表現のチェックなどかなり厳しく審査をされ、最後に広報室庁からの許諾をもらって初めて投稿ができるものと明かした。

そんないくつもの壁を「全て突破した」と笑いをこらえきれずに話すと、サノさんからも笑い声が漏れた。そして白石さんは、

「サノさん、あれをどうしてもツイートしたかったんですよね。僕初めて見ましたよ。あの(真面目な)室長に『プルプル真剣奥義』(編注:「ところ天の助」の技)をA4用紙2枚で説明している人、初めて見ましたよ。結構頑張ってましたもんね」

と話し、さらに「室長からOK出た時、小さい声で『えっ?』って言ってましたよね?」と暴露した。

終始笑いがとまらない様子の白石さんに対して、サノさんは真面目な様子で「言ったかもしれない」と小さく何度かうなずいた。笑いを落ち着けると話を仕切り直し、2人はツイッターでポジティブな意見が多く寄せられたことに「ありがとうございます」と頭を下げた。

しかし、ポジティブな意見だけではない。白石さんから「『この1件で農水省広報は調子に乗ってなんかやらかすんじゃないか』という意見もあります。それはどう思われますか?」と話を振られると、サノさんは

「あくまでも農林水産省のツイッターは、国民の皆様に必要な情報をお伝えするのが本務ですので、正しい情報・正確な情報をツイートすることを心がけております」

と真面目に答えた。白石さんも「安心してください。あんなツイート毎回流せるわけないです」と身を乗り出し、手振りつきで強く否定した。

終始笑い声が絶えず和やかに進んだ動画は、

「YouTubeなども使いながら国民の皆様にわかりやすい広報を心がけて、頑張っていきたいなと思いますのでこれからもみなさん応援していただけると嬉しいです。ありがとうございます」(白石さん)
「よろしくお願いします」(サノさん)

と締めくくられた。