コストコで販売されている冷凍の『刺身用スキャンピー(アカザエビ)』はご存知でしょうか。

「スキャンピー(スカンピ)」はロブスターの仲間で、フランス語では「ラングスティーヌ」と呼ばれます。本品はニュージーランド産で、生食可能。濃厚なうまみと上品な甘みを楽しめます。香草パン粉焼きなど、加熱調理も絶品ですよ!

SANFORD|刺身用スキャンピー(アカザエビ)|4,180円

こちらがコストコの冷凍魚介コーナーで販売されている『刺身用スキャンピー(アカザエビ)(NEW ZEALAND SCAMPI)』(品番:94214)。ニュージーランド産のスキャンピー(スカンピ)が1kg入って、お値段は4,180円(税込)。ちなみに、購入したものには19尾入っていました。コスパ(単価)は100gあたり418円、1尾(約53g)あたり220円。

ニュージーランドのシーフード会社・Sanford(サンフォード)の商品。船上で冷凍してあり、生食が可能です。

調理方法は?

解凍方法としては、流水解凍がよさげ。凍ったスキャンピーをボウルに入れ、水をチョロチョロ出し続けます。

5〜10分程度で解凍完了。関節が曲がるようになったかどうかで確認しましょう。全身にトゲトゲがあるので、手を怪我しないように気をつけて。

生食の場合は、殻から身を取り出す必要があります。殻がすごく硬く、包丁では歯が立たないので、キッチンバサミを使いましょう。まずは頭の付け根部分にハサミで切り込みを入れ、引っ張って取り外します。

次に、腹の両サイドにハサミを差し込んで、節をカットしていきます。

腹側の殻を取り外したら、背と身の間に指を差し入れて、可食部分を剥がしていきます。背わたを取り除くのをお忘れなく。

こちらが取り外した身の部分。氷水で締めると食感がよくなりますよ。あとは、一口サイズにカットして盛り付けるだけ。

どんな味?

お造り風に盛り付けました。食べてみますと、舌触りはとろっとしつつ、適度な歯ごたえがありますね。そして、上品な甘みと、濃厚なうまみ! 甘えびがさらにレベルアップしたようなおいしさです。

こちらはカルパッチョ的な盛り付け。レモン、ケイパーと一緒に食べると、それらの酸味がスキャンピーの甘みをより引き立ててくれます。これはうまい!

加熱調理でうまみがギュッと濃縮される

加熱調理として、香草パン粉焼き(香草パン粉あとのせタイプ)を試してみました。キッチンバサミを使って、スキャンピーを頭から尻尾までを縦にカット。軽く塩コショウします。フライパンにオリーブオイルとバターを入れ、断面側からグリルします。

焼き目がついたら、裏返して火を通していきましょう。

先に作っておいた香草パン粉をのせてできあがり。この香草パン粉は、オリーブオイルでにんにくを炒めてからハーブ、パン粉、塩コショウを入れ、弱火で加熱してカリカリにしたものです。

火を通したスキャンピーは、身が柔らかでほぐれやすくなりつつも、適度に歯ごたえが残り、食感良好です。そして、うまみがぎゅっと濃縮されたような味わいを楽しめます。ミソの部分も苦味・くさみはなく、まろやかなコクがたまらないですね〜。身をほぐし、ミソを絡め、香草パン粉と混ぜ合わせていただくと、まさに至福!

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『刺身用スキャンピー(アカザエビ)』は、生でも加熱調理でもイケる、ごちそう食材です。殻が硬いしトゲも鋭いので、慣れるまでは下処理に手間取りますが、いざ食べればその苦労は報われますよ〜。