Amazon Photos

これまで、「高画質設定」で画像を圧縮すれば、容量無制限で利用できたGoogleフォトですが、5月31日に無制限アップロードが終了し、6月からは高画質設定でも容量をカウントするようになります。無料で利用できるストレージは15GB。このため、代替サービスを検討している人も多いのではないでしょうか。

(編集部注:2021年6月1日より前に保存した写真と動画については変更の対象外となり、Googleアカウントの保存容量を消費することはありません)

Googleフォト「無料で画像保存し放題」廃止に 来年6月から

その乗換先として注目されているのが、Amazonのプライム会員であれば無料で利用できるAmazon Photosです。そこで、Amazon Photosはどんなサービスなのか、Googleフォトとの比較を交えて簡単に紹介します。

容量無制限のAmazon Photos

Amazon Photosは、Amazon会員向けに提供されているフォトストレージサービス。WEB上から利用できるほか、Windows、Mac、Android、iOS向けのアプリも用意されています。また、Fire TVやEcho Showからもアクセス可能です。

非プライム会員が利用できるのは5GBまでですが、プライム会員であれば、写真のアップロードは容量が無制限になるのが特徴です。Googleフォトにように「圧縮すれば」という条件はなく、元画像のままアップロードしても無制限です。また、RAWファイルにも対応しています。

ただし、プライム会員でも動画に関しては5GBまでという制限があります。ちなみに、Fireデバイスを利用していれば、追加で5GB、計10GBまでアップロード可能です。

このほか、家族で写真を共有できるファミリー機能があります。これは最大5人まで(自分を含めて6人)家族や友人を招待し、フォルダを共有できる機能です。ファミリーフォルダのメンバーになると、個別に無制限のアップロードと5GBまでの動画アップロードが可能になります。1人だけがプライム会員であれば、他のメンバーはプライム会員である必要はありません。

自動アップロードにも対応

Amazon Photosのアプリは、概ねGoogleフォトに近い使い勝手になっており、単純にフォトストレージとして使うなら、そん色なく利用できるはずです。ただ、AIによる人物の認識などにも対応していますが、この辺りの機能は、Googleフォトのほうが精度が高い印象です。

容量の追加も可能

動画が5GBでは足りないという場合には、容量の追加も可能です。この容量はストレージサービスのGoogle Driveと共通になっており、写真や動画以外のファイルもアップロードできます。

料金は100GBが250円/月(2490円/年)、1TBは1300円/月(1万3800円/年)で最大30TB(41万4000円/年)まで追加可能です。

Googleフォトと比べ、価格がやや割高

ストレージ容量の追加は可能なのですが、その価格はGoogleフォト(Google One)と比べるとやや割高となっています。なお、3TB以降、Amazon Photosは年額払いのみ。Googleフォトの10TB/20TB/30TBは月額払いのみとなります。

10TB以上のプランは、もともとAmazon Photosのほうが若干安く設定されていたのですが、Google Oneが大容量プランを半額に値下げしたため、大きく差が付いた形です。

Google One大容量ストレージが半額に値下げ。10TB以上のプランのみ

とはいえ、Amazon Photosは写真のアップロードは無制限。動画をメインで撮り貯めているという人でなければ、無料の5GB、あるいは100GBあれば十分かもしれません。

魅力的な無料サービス

以上、ざっとAmazon Photosについて紹介しましたが、写真をクラウドに保管するという点だけみれば、十分に魅力的ではないかと思います。Googleフォトと比べてしまうと、検索や編集といった機能で見劣りはしますが、そこは無料だと割り切りが必要でしょう。

Googleフォトからの移行先としては、他にも自前でNASを用意するという方法もあります。

ストレージサービスからNASへ、SynologyのNASが変えたファイル管理のありかた。ちょっといい買い物をしました

いずれにしろ、Googleフォトの無料アップロードは5月31日まで。他のサービスに乗り換えるのだとしたら、早めに行動したほうが良さそうです。