消費期限切れの牛肉は食べられるの?見分け方と上手な保存方法
傷んでいるのか見極めることが大切
牛肉の消費期限は少し余裕を持って設定されてはいますが、傷んだものを食べると食中毒にかかり命に危険が及んでしまう可能性があります。牛肉を食べる際は消費期限にかかわらず、傷んでいるかをしっかり見極めるようにしましょう。
食べられる牛肉を見分ける方法
傷んでいる牛肉はいくつかの特徴が見られます。ご家庭でも簡単にチェックできるので、牛肉を調理する前はぜひ確認してみてください。
見た目
新鮮な牛肉は、表面がきれいな赤い色をしていますよね。傷み始めた牛肉は、緑や黄色味を帯びた色に変化することがあります。これは、酸化が進んだことによる変色や、カビや細菌の繁殖によるもの。さらに糸を引いたり粘りが現れたら細菌の繁殖が進んでいるサインなので、絶対に食べないようにしましょう。
匂い
牛肉の場合、見た目で問題ないと思われることもありますが、腐敗臭がするときは確実に腐っているので要注意!匂いをかいで、少しでも腐敗臭がする場合は食べるのをやめてください。
傷み方によって匂いは異なりますが、ヨーグルトの傷んだような酸っぱい匂い、アンモニア臭などがするようになると危険ですよ。
味
見た目や匂いに変化がない場合は、食べて判断することが必要です。傷んだ牛肉は酸味を感じるなど味に変化があります。もし加熱して味に違和感がある場合は、食べないようにしてください。
牛肉の上手な保存方法
冷蔵
牛肉を購入したら、冷蔵庫で保存するのがベストです。まずパックから取り出し、表面をキッチンタオルなどでしっかりふき取りましょう。また牛肉の酸化を防ぐため、ラップで包んでからジッパー付き保存袋や密閉容器に入れて空気に触れないようにします。
牛肉の保存場所は、冷蔵庫のチルドルームと呼ばれるスペースが最適です。チルドルームがない場合は、冷蔵庫の冷気がたまりやすい下段がおすすめ!
冷凍
牛肉は冷凍保存すると、保存期間を延ばすことができます。ただし一度解凍すると急激に劣化しやすくなるため、再冷凍はやめましょう。使う分だけを小分けにして冷凍するのがポイントです。薄切り肉の場合は、使用する量をなるべく薄く平らにしてラップに包み、冷凍保存用袋に入れて冷凍庫に入れてください。
冷凍すると保存期間は延びますが、傷みの早いひき肉は2週間、そのほかの部位は3週間が目安です。また事前に下味をつけたり、加熱してから保存すれば、解凍したときの味の劣化を防げます。その場合の保存期間は4週間ほどで、解凍後の調理時間が短縮できるメリットも。
解凍方法
冷凍保存で消費期限を延ばしても、解凍方法で味は落ちてしまいます。前日の夜に牛肉を冷凍庫から冷蔵庫に移し、自然解凍するのがおすすめです。時間をかけて徐々に解凍することで、ドリップの量を減らして味の劣化を防げます。
夕飯で使う場合は、朝のうちに冷蔵庫へ移せば大丈夫。半解凍の状態で調理すると風味が落ちにくいですよ。
牛肉は賢く保存して、おいしく食べよう
消費期限とは、正しい保存方法を守った場合の「安全に食べられる期限」です。一度パッケージを開封した牛肉は、早めに食べきるようにしましょう。食べきれない場合は、ご紹介した方法を参考に保存してください。
せっかくのおいしい牛肉ですから、消費期限を理解し安全に食べたいですよね。賢く保存して、劣化を防ぎながら牛肉料理を堪能してください!