衣替えはしなくていい。60代が実践する5つのクローゼット習慣
季節の変わり目にやる家事のひとつ、衣替え。当たり前のようにやっている人も多いと思いますが、時間も取られますし、年齢が上がってくると結構な重労働に。
そこで、面倒な衣替えをしなくてもいい方法について、現在60代、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに教えてもらいました。
筆子さんの自室のすっきりしたクローゼット
新緑が美しい5月。冬の衣類の最後の片づけをして、夏物を出す人も多いでしょう。しかし、私はこうした衣替えは一切したことがありません。
日本に住んでいると、衣替えは必ずしなければならないものだと思いがちですが、自分がちゃんと着る服だけをもてば、面倒な衣替えをしなくてすみます。
今回は、衣替えをしなくていい暮らしにするコツを5つお伝えします。
(※写真はイメージです)
季節にこだわらず、着たいときに着たいものを自由に着よう、と考えることが、衣替えのしばりから抜け出す第一歩です。
日本は四季がはっきりしているので、季節感を大事にしながら暮らす人が多いもの。これは決して悪いことではありません。しかし、夏だから半袖、秋だから長袖と着るものを決めつけると、寒いのに無理に涼しい格好をし、暑いのに暖かい服を着て、自分の心地よさをないがしろにすることになります。
昔、日本にいた頃、夏に長袖を着ていると、「え、長袖、暑くない?(今は、夏だから半袖を着るべきでしょう)」などと、やたらと、人から服装についてあれこれ言われました。しかし、夏でも寒いときはあるし、春のはじめでも暑いときがあります。そもそも体感温度は人によって違います。
「みなが、同じ時期に、一律に、衣替えしなければならない」という考え方は、窮屈な暮らし方につながります。
(※写真はイメージです)
衣替えをする現実的な理由は、季節ごとに服を入れ替えないと、普段使う洋服だんすやクローゼットに服が収まらないからだと思います。
収納場所に服が入りきらない問題をクリアする究極の解決法は、服を減らすことです。今、もっている服をよく見てください。ここ、数年、着ていない服もたくさんあるのではないでしょうか?
「いつか着るかもしれない」と思っているかもしれませんが、すでにたくさん着るものがあるから、着ない服ができてしまいます。2〜3年、袖を通していなかった服は思いきって捨てましょう。捨てるのが苦手という人は、寄付したり売ったりしてもかまいません。
それぞれの服の用途を細かく分けすぎると、服の数が増えます。
冠婚葬祭用、通勤用、学校行事用、友人とお茶するとき用、旅行用、お稽古ごとに着ていく用、ちょっとコンビニに着ていく用、運動用、部屋着などなど、TPOに合わせて、あれこれ服をそろえていませんか?
筆子さんの定番服のひとつ。重ね着ができる服をもつと対応しやすく
私は、いつも綿のトップスにレギンスかジーンズ、その上に綿のパーカ、寒いときはその上にダウンジャケットという格好で、家にいるときも、外出するときも、基本、一緒です。
筆子さん夫婦のアウターは、廊下のクローゼットに一年じゅうつり下げっぱなし
私のマネをしろとは言いません。ですが、服の用途を分けすぎるのはやめ、いろいろな機会に着られる汎用性の高い服をもつことを心がけると、服の数が増えすぎず、管理が楽になります。
(※写真はイメージです)
一度、自分がどんな服を何着もっているのか調べて、ノートやデジタルツールでまとめてください。すると、アウターが多すぎるとか、黒いトップスが何着もある、といったことに気づきます。私は手持ちの服をブログの記事で写真つきで紹介しており、それが自分の目録になっています。
ワードローブを把握し、本当に必要なものだけをもつよう心がけると、たとえ今年は衣替えをすることになっても、数年後には、大がかりな衣替えをしなくてもすむ暮らしになりますよ。
服のもち数を調べることは、衝動買い防止にもなるので、非常におすすめ。あまりに数が多い人は、先に少し手放してから行うといいでしょう。
筆子さんの定番服たち
たくさん服を持っていても、結局着るのはいつも同じような服です。それならば、いっそ、いつも自分が着る定番の服を数着決めてしまうのはどうでしょうか?
先ほども書いたように、私の定番服は、トップスもボトムスも、綿素材のカジュアルな服ですが、ご自身の生活環境に合わせて、よく着る服やパターンを決めるといいでしょう。
もし個性的なトップスが好きならば、ボトムスはできるだけシンプルなものにして、いろいろなトップスに合わせられるものを選ぶといった工夫をすれば、数が少なくてもおしゃれを楽しむことができます。
下着やソックスはクローゼットの下にあるカゴに入れて、1年じゅうここから出し入れ(筆子さん)
今回は、衣替えをしない生活にしていく方法をお伝えしました。衣類の収納方法に頭を悩ませる人は多いのですが、それは、数が多すぎるからです。服の数を増やしすぎなければ、収納スペースもいらないし、しまい方など、管理の方法に頭を悩まさなくてすみます。ぜひ参考にしてみてください。
●教えてくれた人
1959年生まれ、カナダ在住。60代のミニマリストな主婦ブロガー。夫と娘の3人家族で娘は独立し現在夫と2人暮らし。人気ブログ「筆子ジャーナル
」では持たない暮らしに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術
』『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法
』(ともにKADOKAWA刊)、最新刊は『書いて、捨てる! モノと心の“ガラクタ”を手放せる4つのノート
』(大和出版刊)
そこで、面倒な衣替えをしなくてもいい方法について、現在60代、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに教えてもらいました。
筆子さんの自室のすっきりしたクローゼット
衣替え不要のクローゼットのつくり方
新緑が美しい5月。冬の衣類の最後の片づけをして、夏物を出す人も多いでしょう。しかし、私はこうした衣替えは一切したことがありません。
今回は、衣替えをしなくていい暮らしにするコツを5つお伝えします。
●その1:季節にこだわりすぎない
(※写真はイメージです)
季節にこだわらず、着たいときに着たいものを自由に着よう、と考えることが、衣替えのしばりから抜け出す第一歩です。
日本は四季がはっきりしているので、季節感を大事にしながら暮らす人が多いもの。これは決して悪いことではありません。しかし、夏だから半袖、秋だから長袖と着るものを決めつけると、寒いのに無理に涼しい格好をし、暑いのに暖かい服を着て、自分の心地よさをないがしろにすることになります。
昔、日本にいた頃、夏に長袖を着ていると、「え、長袖、暑くない?(今は、夏だから半袖を着るべきでしょう)」などと、やたらと、人から服装についてあれこれ言われました。しかし、夏でも寒いときはあるし、春のはじめでも暑いときがあります。そもそも体感温度は人によって違います。
「みなが、同じ時期に、一律に、衣替えしなければならない」という考え方は、窮屈な暮らし方につながります。
●その2:2〜3年着ていなかった服は捨てる
(※写真はイメージです)
衣替えをする現実的な理由は、季節ごとに服を入れ替えないと、普段使う洋服だんすやクローゼットに服が収まらないからだと思います。
収納場所に服が入りきらない問題をクリアする究極の解決法は、服を減らすことです。今、もっている服をよく見てください。ここ、数年、着ていない服もたくさんあるのではないでしょうか?
「いつか着るかもしれない」と思っているかもしれませんが、すでにたくさん着るものがあるから、着ない服ができてしまいます。2〜3年、袖を通していなかった服は思いきって捨てましょう。捨てるのが苦手という人は、寄付したり売ったりしてもかまいません。
●その3:細かく用途を分けない
それぞれの服の用途を細かく分けすぎると、服の数が増えます。
冠婚葬祭用、通勤用、学校行事用、友人とお茶するとき用、旅行用、お稽古ごとに着ていく用、ちょっとコンビニに着ていく用、運動用、部屋着などなど、TPOに合わせて、あれこれ服をそろえていませんか?
筆子さんの定番服のひとつ。重ね着ができる服をもつと対応しやすく
私は、いつも綿のトップスにレギンスかジーンズ、その上に綿のパーカ、寒いときはその上にダウンジャケットという格好で、家にいるときも、外出するときも、基本、一緒です。
筆子さん夫婦のアウターは、廊下のクローゼットに一年じゅうつり下げっぱなし
私のマネをしろとは言いません。ですが、服の用途を分けすぎるのはやめ、いろいろな機会に着られる汎用性の高い服をもつことを心がけると、服の数が増えすぎず、管理が楽になります。
●その4:もっている服を調べてみる
(※写真はイメージです)
一度、自分がどんな服を何着もっているのか調べて、ノートやデジタルツールでまとめてください。すると、アウターが多すぎるとか、黒いトップスが何着もある、といったことに気づきます。私は手持ちの服をブログの記事で写真つきで紹介しており、それが自分の目録になっています。
ワードローブを把握し、本当に必要なものだけをもつよう心がけると、たとえ今年は衣替えをすることになっても、数年後には、大がかりな衣替えをしなくてもすむ暮らしになりますよ。
服のもち数を調べることは、衝動買い防止にもなるので、非常におすすめ。あまりに数が多い人は、先に少し手放してから行うといいでしょう。
●その5:定番服をつくる
筆子さんの定番服たち
たくさん服を持っていても、結局着るのはいつも同じような服です。それならば、いっそ、いつも自分が着る定番の服を数着決めてしまうのはどうでしょうか?
先ほども書いたように、私の定番服は、トップスもボトムスも、綿素材のカジュアルな服ですが、ご自身の生活環境に合わせて、よく着る服やパターンを決めるといいでしょう。
もし個性的なトップスが好きならば、ボトムスはできるだけシンプルなものにして、いろいろなトップスに合わせられるものを選ぶといった工夫をすれば、数が少なくてもおしゃれを楽しむことができます。
下着やソックスはクローゼットの下にあるカゴに入れて、1年じゅうここから出し入れ(筆子さん)
今回は、衣替えをしない生活にしていく方法をお伝えしました。衣類の収納方法に頭を悩ませる人は多いのですが、それは、数が多すぎるからです。服の数を増やしすぎなければ、収納スペースもいらないし、しまい方など、管理の方法に頭を悩まさなくてすみます。ぜひ参考にしてみてください。
●教えてくれた人
【筆子(ふでこ)さん】
1959年生まれ、カナダ在住。60代のミニマリストな主婦ブロガー。夫と娘の3人家族で娘は独立し現在夫と2人暮らし。人気ブログ「筆子ジャーナル
」では持たない暮らしに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術
』『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法
』(ともにKADOKAWA刊)、最新刊は『書いて、捨てる! モノと心の“ガラクタ”を手放せる4つのノート
』(大和出版刊)