コロナ禍で働き方改革が進み、主婦の仕事も多様化しています。パートに限らず、在宅ワークや副業も視野に入れた、これからの働き方のヒントと最新のお仕事事情を、読者の実例から紹介します。


主婦の仕事選びも多様に

実際、どれくらい稼いでいる?働いている人の実録取材!



以前から注目されている在宅ワークや副業、ご近所ワークは、家事や育児に忙しい主婦でも参加しやすい、新しい働き方スタイル。いち早く実践中の読者にリアルな現状を教えてもらいました。

●在宅ワーク





・りせさん(沖縄県・45歳)
夫(42歳)、子ども3人の5人家族。昨春に転職する予定だったが、コロナ禍のあおりを受け、就職が延期に。その後、地元の就活セミナーに参加し、在宅ワークに登録。おもに入力作業の仕事を受注。

【働き方】

洗濯が終わるまで作業し、干したら作業に戻るなど家事と並行して働けるのがメリット。「締めきりや作業時間を意識しながら取り組んでいます。体調の変化に応じて自分のペースで作業できるのは助かります」

・月収 1〜3万円
・労働時間 週2〜3日/1日約2時間




・ゆりさん(埼玉県・47歳)

夫(52歳)と2人家族。在宅勤務に興味をもち、業務委託に応募したり『クラウドワークス』に登録して、学力テストの採点やカタログギフトの入力仕事を受注。いずれも面接ではなく、入力テストで合格。応募は欠員募集で知るケースも。

【働き方】

採点業務は1回のテストで週2回ほど、カタログ入力は週2〜3日、30分から1時間ほど稼働。「在宅は通勤がない分体力的にラクですが、集中力やモチベーションの維持が難しいところ。スケジュールに関しては自己管理が必要です」

・1案件 200〜9000円
・労働時間 月3〜5回




・しろなまけさん(愛知県・37歳)

夫(37歳)、子ども1人の3人家族。夫の転勤で専業主婦になり、家計の補助として在宅ワークを探すことに。クラウドソーシングの『シュフティ』というサービスに登録し、出勤不要の条件で検索して職を探している。

【働き方】

データ入力、アンケート回答などがおもな仕事。「始めて1年未満で、思うほどは稼げていません。応募者多数や、スキル不足で断られることもあるので、応募時に簡単な自己紹介やスキルも書き加えてできるだけアピールしています」

・月収 約5000円
・労働時間 週3回/1日5分〜1時間


●副業





・萌子さん(兵庫県・30歳)

夫(36歳)、子ども2人の4人家族。本業が在宅ワークで業務量が少ない日があるので、隙間時間活用のために副業をスタート。地元企業のリサーチや、インスタで募集されていた仕事へ応募など、さまざまな場所で仕事を探してチャレンジ。

【働き方】

子どもの保育時間に合わせて平日働き、うち2日は午前のみに。「さらに夜時間を使えば、子どもの園行事にも仕事を休まず参加できます。時間にしばられず歩合制なのでありがたい。つめ込みすぎないよう休みは確保します」

・月収(副業のみ) 6〜11万円
・労働時間 週5〜6回/1回2〜7時間




・中島春香さん(愛知県・40歳)

夫(45歳)、子ども2人の4人家族。興味があったカードコーチングを仕事にするため、『ライフミッションコーチ協会』のコースを受講して認定講師に。週3〜4日、1日5時間の看護師のパートが終わったあと、オンラインで活動中。

【働き方】

講師になってまだ3か月なので、セミナーは不定期。1回のコーチングは約1〜4時間。「仕事は公式LINEやインスタ、協会のホームページで請けます。オンラインでできる仕事なので、コロナ禍の影響もありませんでした」

・月収(副業のみ) 約3万円
・労働時間 不定期


●ご近所ワーク





・Eveさん(神奈川県・42歳)

夫(41歳)と2人家族。テレビで副業が紹介されているのを観て興味をもち、1年ほど前に『ご近所ワークlite』に登録。キッチンカー設置予定場所の調査や飲食店の評価などさまざまな案件に参加し、1ポイント=1円のポイント報酬をゲット。

【働き方】

近くに仕事があるときや出かけた先でアプリを開き、タイミングが合う仕事に参加。「自分で仕事を選べるし、気分転換になって楽しい。近所に案件がないときもありますが、こまめに参加すれば月2000円くらいは稼げます」

・1案件 50〜400円
・労働時間 1回5〜15分


<イラスト/多田景子 取材・文/ESSE編集部>