XFN-ASIAによると、ロドリゴ・デ・ラトIMF(国際通貨基金)専務理事は26日、訪問先のシンガポールでの講演の中で、「昨年7月、中国は柔軟な為替制度を採用(人民元の切り上げ)したが、制度運用でさらに十分な柔軟性を発揮すべき」と述べ、中国に対し、人民元レートの一層の柔軟性を求めた。

また、同専務理事は、人民元の為替相場は市場の需給の実勢を反映して決定されるべきだが、資金運用や投資運用も市場の実勢によって決められることが必要だ、と指摘。また、ポール・ウォルフォウィッツ世銀総裁が急激な人民元の変動は好ましくないと発言したことについて、同専務理事も、為替制度の柔軟性を向上させる過程での人民元の急激な変動は好ましくないとの考えを示した。【了】