日光東照宮の御霊 初めて海外に
日光東照宮の御霊を分けた神輿が海外のホテルに設置されることとなり20日、神輿の完成を祝う奉告祭が執り行われました。
完成した神輿は日光東照宮分霊三日月神輿です。
20日は日光東照宮で神輿の完成奉告が行われ関係者にお披露目されました。
この取り組みは日光市内にホテルがある千葉県のホテル三日月グループがベトナムのダナンに進出するにあたり、日本文化の発信基地として新たなホテルに設置するため日光東照宮の協力を得て完成させたものです。
日光東照宮が御霊を分ける分祀を海外に設置するのは初めてです。
神輿には平和のシンボル眠り猫や教育の象徴としても有名な三猿など、実際の彫刻や装飾と変わらない美しさで表現されています。
主な材質はケヤキでデザインから制作におよそ1年8カ月をかけて12人の職人により手がけられました。
日光東照宮を祭ることで恒久平和を願うほか、現在世界的に広がる感染症の収束も祈願されています。
また徳川家康が朱印船貿易でベトナムとの交流を発展させたことから、現代においても日本とベトナムの友好の架け橋になることが期待されます。
神輿は早ければ今年の末までにベトナムに設置される予定です。