栃木県は18日、豚熱による殺処分の作業中だった県職員の足に薬剤が入った注射針が刺さり、救急搬送される事故があったと発表しました。

県によりますと、18日午後8時50分ごろ、県の男性職員が薬剤注射による殺処分の作業を行っていたところ、豚が暴れ、獣医師の持っていた注射針が防護服を貫通して職員の左足に刺さりました。

県では容体を明らかにしていませんが、注射針は刺した後のもので、現在のところ命に別条はないとしています。

使用していた薬剤は動物用の薬剤としては一般的な逆性石鹸で、殺処分をする際の消毒のために使用していました。

県は作業の安全性を考慮し、薬剤による殺処分を現在、中止していますが、作業スケジュールに変更はないということです。

県では、別の業務を行う職員が防疫作業に入る際にはデモンストレーションを踏まえた技術の習得をしてから作業に加わることにしていて、改めてマニュアルを確認するとともに再発防止を徹底していく方針です。