那須塩原市の2つの養豚場で豚熱 3万7千頭殺処分へ
栃木県は17日夜、臨時の会見を開き、那須塩原市の2カ所の養豚場で初めて豚熱が発生したと発表しました。
午後6時、県庁で幹部職員らを前に、福田富一知事が県内の養豚場で初めて豚熱を確認したことを明かしました。
福田知事は、その後開いた記者会見で詳細を発表しました。
豚熱が確認されたのは、那須塩原市内にある2カ所の養豚場です。
いずれの農場からも豚が死んでいると通報を受けて16日、立ち入り検査を実施。
豚熱の疑いがあったため、国の研究機関で精密検査を行ったところ、17日に豚熱の感染が分かったということです。
県内の養豚場での確認は初めてです。
このうち1カ所は、およそ6千頭を飼育しているほか、疫学関連農場で9千頭を飼育しています。
もう1カ所は、およそ2万2千頭を飼育していて、県では合わせて3万7千頭を処分する方針です。
一方で豚熱については、豚やイノシシのみに感染する病気であり人に感染することはないこと。
感染した豚の肉が市場に出回ることはないこと。
万が一感染した肉を食べても人体に影響はなく、冷静な行動をとるよう呼びかけています。