今年2月から先行して行われている医療従事者へのワクチン接種について、先週の時点で県内ではおよそ2万6千回分が接種されたことが分かりました。

医療従事者へのワクチン接種は県内では2月中旬から行われ、今月9日時点で2万6525回分の接種が終わっています。

福田富一知事が定例の記者会見の中で明らかにしました。

県内の医療従事者はおよそ6万9千人いて、一度も接種をしていない人もいれば、2回の接種を終えた人もいるということです。

1人当たり2回分のワクチンが必要となるため、10万回以上の接種がまだ終わっていないのが現状です。

国が示す医療従事者向けのスケジュールでは、5月10日の週までに県内に必要な分が届き、6月半ばをめどに接種を終える計画です。

また、12日から全国で高齢者への接種が始まり、県内でも宇都宮市で高齢者施設の入所者を優先して接種が行われました。

福田知事は国が示したスケジュールに沿って始まったことは歓迎すべきとした一方で、ワクチンがいつ届くかを含め全体的なスケジュールが示されていないことについて不満を示しました。