中国のポータルサイトに、日本の声優がどれだけプロフェッショナルかについて紹介する記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・百度に2日、日本の声優がどれだけプロフェッショナルかについて紹介する記事が掲載された。

 記事は、アニメ産業が成長を続けている中国において、聞いている方が恥ずかしくなるような「気まずいアテレコ」に遭遇する機会は減りつつあり、声優の質が少しずつ高まっているとする一方で、日本のプロフェッショナルな声優に比べると「まだまだ大きな差がある」と紹介した。

 そして、日本の声優によるアテレコについて、たとえごく一部の日本語しか聞き取れないという「言葉の壁」があったとしても、その声からキャラクターの感情をはっきりと読み取ることができ、目を閉じて聞いていたとしても非常に深い印象を覚えると伝えた。

 また、中国声優界が抱える大きな問題として、実力ある声優が出現する一方でその数はなおも非常に少ない点を指摘。日本のように専門の声優学校で専門的なトレーニングを実施する体制を構築する必要があるとした。

 さらに、日本の声優が持つ技術は「いったいどれだけ深いのだ、というレベル」であるとし、30秒間に330文字の台詞をよどみなくしゃべりきる、一人だけで何十もの役を同時にこなせるほど豊富な声色を持つといった能力を備えている人が少なくないと伝えたほか、多くの声優がプロの歌手顔負けの歌唱力を持つと紹介している。

 記事は、やっつけ仕事で何とか片付ける声優の仕事と、精なる上にさらに精を求めるというまさに「職人気質」を地で行く声優の仕事の違いは「視聴者がちょっと聞けばすぐに分かる」とし、特に多くの優れたアニメ作品を見てきた、耳の肥えたファンを納得させるためには、中国声優業界のさらなる底上げが必要だとの認識を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)