いぶし銀の演技!
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 大泉洋が主演する映画『騙し絵の牙』(公開中)で、大御所作家にふんした名優・國村隼。ロマンスグレーの長髪という特徴的なキャラクターを見事に演じている。

 「罪の声」などの作家・塩田武士が大泉を主人公に当て書きした小説を、『桐島、部活やめるってよ』などの吉田大八監督が映画化。創業一族の社長が急逝し、次期社長を巡って権力争いが勃発する大手出版社を舞台に、廃刊危機のカルチャー誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉)が、生き残りをかけた攻防を繰り広げていく。

 國村が演じるのは、速水の前に立ち塞がる文学界の大御所作家・二階堂大作。白髪交じりのウィッグをつけ、「こんなに髪の毛があったのはいつ以来だろう(笑)」と楽しみながら役に挑んだ。映画の公式SNSなどでキャラクターの映像や場面写真が公開されると、インパクトのある姿が反響を呼び、驚きの声が上がった。

 また、撮影現場の様子を伝える投稿では、國村ふんする二階堂の素晴らしい歌声にどよめきが走ったという報告も。いぶし銀の演技によって誕生したクセモノキャラは、美声と共に一度見たら忘れられない。

 本作は大泉や國村のほか、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、斎藤工、中村倫也、佐野史郎、リリー・フランキー、塚本晋也、木村佳乃、小林聡美、佐藤浩市といった豪華俳優陣による駆け引きも見どころとなっている。(編集部・小松芙未)