XFN-ASIAによると、独半導体大手インフィニオンテクノロジーズが、米通信機器大手ルーセント・テクノロジーの元光部品子会社アジェレ・システムズと米通信機器用半導体メーカーのブロードコムに対し、買収を視野に協議を行ったもようだ。大きな進展はみられなかったという。22日付の独経済週刊誌ビルトシャフツ・ボッヘが関係者の話として伝えた。

  同誌によると、インフィニオンのツィーバルトCEO(最高経営責任者)は数週間前にアジェレのクレマーCEOと、3カ月前にブロードコムのマクレガーCEOとそれぞれ面会していた。インフィニオンは、今夏にも予定されているメモリ部門キマンダのIPO(新規株式公開)で得た収益を買収資金に充てるという。収益は約10億ユーロ(約1430億円)と見込まれている。【了】