児童相談所の行政指導について両親が栃木県に損害賠償を求めた訴訟で、両親の訴えを一部認めた判決が出たことについて、県はそれを不服として控訴する方針です。

裁判は2017年に父親からの虐待で児童相談所に保護され、現在も児童養護施設に入所している足利市の男子中学生の両親が、行政指導による面会制限が長期にわたっているのは違法であるとして、県に対して660万円の損害賠償を求めたものです。

今月3日の判決で宇都宮地方裁判所は、母親には身体的虐待を行った事実がなく面会制限の行政指導は違法性があると認め、県に対し15万円の支払いを命じました。

県は、この判決を不服として福田富一知事が12日の県議会で控訴するための議案を提出し全会一致で可決されました。

今月18日の控訴期限までに控訴し、再び法廷で争う構えです。