近年、全国で大規模な災害が相次いで発生するなか、救助要請を受けたときに現場に速やかに出動し救助の準備をする訓練が12日、下野市で行われました。

大きな災害が発生した際、栃木県から要請を受けると、県内の各消防署では緊急の援助隊として被災地に出動することになっています。

訓練には、石橋、小山、芳賀の消防職員およそ40人が参加し、初めて所属するブロック単位で行いました。

参加者はまず、福島県で震度6強の地震が発生し、県から出動要請がきたことを想定して、出動できる隊員や車両などを確認して県に報告する情報伝達の手順を確かめました。

さらに、災害現場で必要な救助内容に合わせた出動要請が出ると、人員が不足する可能性があることから3つの消防本部の隊員が1カ所に集まり対応にあたります。

また、派遣された隊員の宿営場所や食事の準備などを担当する後方支援隊の訓練も行われ、救助活動の拠点となる支援車の設置やテントを設営しました。

支援車は東日本大震災で出動した実績があり、いつ要請がきても対応できるように備えているとうことです。