そろそろ衣替えの時期。ニットなどの冬物は、なんとなくクリーニングに出してしまっていませんか?

「ニットは汚れていないように見えても、汗や皮脂などで汚れているんです。家で水洗いしたほうが、来年も気持ちよく着られますよ」と話すのは、洗濯のプロ「洗濯ブラザーズ」の茂木貴史さん。今回、自宅でニットを上手に洗う方法を教えてもらいました!

洗濯ブラザーズのみなさん(左から茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さん)

しまう前に洗ってスッキリ!ニットの上手な洗い方



冬の間毎日活躍するニットは、読者が洗い方を知りたいアイテムナンバーワン! 自宅で手洗いすれば、クリーニング代の節約にも。同じやり方で、マフラーも洗えます。

●1:袖口や首回り、汚れの気になる部分をプレウォッシュ




袖口や首回りの皮脂汚れやファンデーションなど、目につく汚れにプレウォッシュ液をひと吹き。


洗濯ブラシで軽くたたいて液をなじませ、10分ほどおいて汚れを浮かせます。

<プレウォッシュ液のつくり方>


スプレーボトルにおしゃれ着用中性洗剤と水道水を1:1の割合で入れ、軽くふり混ぜれば完成。1週間以内に使いきりましょう。

●2:ぬるま湯に洗剤を入れて泡立てる




ウォッシュタブか洗面ボウルに30℃以下のぬるま湯とおしゃれ着用中性洗剤を入れ、混ぜます。
「泡立つほどよく混ぜるとムラがなくなり、汚れ落ちもアップして生地も傷めにくいですよ」

<ポイント:洗剤の適量は守って!>
ぬるま湯の量に対して、洗剤は表示の量を守って加えます。
「多すぎるとかえって汚れ落ちが悪くなることもあるので気をつけて」

●3:ニットを裏返してたたみ、洗剤液で3〜5分押し洗い




ニットは表面を傷めないよう裏返しにし、たたんで洗剤液に入れます。


軽く手で持ち上げ、再び沈めて押し洗いするのを3〜5分ほど繰り返し、洗剤液を全体に浸透させましょう。

●4:ネットに入れて洗濯機で脱水




ニットをたたんだままネットに入れ、ズレないようにヘアゴムで固定するか、ネットの余った部分を結び、1分脱水。
「洗濯機で脱水すると、洗剤液が効率よく飛んですすぎがラクに」

<ポイント:エラーになるときはバスタオルを入れて!>


脱水をかけるときに洗濯物が少ないと、重さ片寄ってエラーになることも。
「乾いたバスタオルを一緒に入れて重さを分散させるといいですよ」

●5:きれいな水ですすいで、再度脱水




ウォッシュタブか洗面ボウルにきれいな水を入れ、洗うときと同じ要領でニットを約3分すすぎます。再びネットに入れてズレないよう固定し、洗濯機で1分脱水。

●6:型崩れしないように干す




ニットの形を整え、伸びないように平干し台に広げて干します。


平干し台がなければ肩に厚みのあるハンガーにかけ、もう1つのハンガーに袖や裾などをかけ、重さを分散させて干しましょう。

<ポイント:熱・風・湿度に注意。5時間以内に乾かして!>


干す場所は、暖かい室内がベスト。
「湿気は下にたまるので、できれば高い場所に干して。サーキュレーターで風を当てるのもおすすめ。5時間以内に乾けば、雑菌の繁殖を防げます」
部屋干しの方が、服も傷みません。

縮みに毛玉、トラブルニットのレスキューワザ!



●縮み:ヘアコンディショナーでふっくらゆるめる




大程度のヘアコンディショナーを入れてよく溶かして。縮んだニットを入れて優しくもみ込むと、固まった繊維がゆるんで復活します。

●毛玉:歯ブラシを斜めにカット




歯ブラシをハサミで斜めにカットしてかたくし、毛玉のついたところをさっとなでるだけでOK。


「この方法なら、ニットを傷めず毛玉を取り除けます」

ESSE4月号
では、ほかにもダウンや毛布、ムートンブーツの上手な洗い方や、毛玉の防ぎ方など冬物衣類をおうちでお手入れするためのコツを紹介しています。
ぜひチェックしてみてください!





<撮影/山川修一 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【洗濯ブラザーズさん】



茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さんの3人で結成。洗濯を楽しくするために活動するプロ集団。クリーニング店を経営し、オリジナル洗剤の開発、セミナー、講演なども行う。著書に『間違いだらけの洗濯術
』(アスコム刊)。
http://sentakulife.com