昨今、コロナウイルスの影響もあって家計が大きく変わったという家庭も多いのでは。仕事が減り、年収がダウンした家計も少なくありません。
そんななか、自然と貯まる習慣を身につけて、年収が減りながらも貯蓄をキープしているお宅が。金運のプロ&マネーのプロが、その貯まる理由をチェック!

貯蓄上手は、自然体で貯まる生活習慣を実践



3年前に購入した二世帯住宅に夫と息子、義両親と住み、看護師としてフルタイムで働くS.Sさん(仮名)。4月に勤務形態を変え、給与が減ったところに、夫が思いがけず転職。年収が200万円減ったにもかかわらず、貯蓄を続けているそう。

「特別なことはしていません。きちんと整理された空間で暮らしていると、家計も整うと思って。毎日の生活習慣のなかで、自然と貯蓄ができる環境が整っているのかもしれません」

朝イチに部屋の空気を入れ換える、入浴後にお風呂掃除をすませる、寝る前にキッチンをリセットするなど、気持ちよく暮らすための習慣が結果、貯蓄体質にもつながっています。

<風水・家相の第一人者・Dr.コパさん>
「掃除をする習慣はムダづかいを防ぎ、家族仲をよくして、金運を上げていますね。家にものが少ないのは、お金が入ってくる家の条件にぴったり」

●Sさんの家計の流れ



この習慣が貯まる秘訣! 佐藤さんの家計の流れを見てみましょう。

1:給料が入ったら、家計簿に予算を記入


給料日に、家計簿に固定費と貯蓄、食費など生活費を記録し、整理します。
「1ページで家計全体が見渡せるので、ムダな出費の見直しにも便利」

2:予算ごとに袋分け


下ろしたお金を、食費、ガソリン代、レジャー費、医療費に袋分け。
「あとは袋の残金を見ながら買い物するだけ。簡単だから長続きします」

3:買い物には使う分だけの現金を


週1回のまとめ買いのときは、食費プラス日用品の週予算1万円を財布へ。
「ランチで外食するときは、レジャー費から取り出しています」

<消費経済ジャーナリスト・松崎のり子さん>
「自分に合うお金の管理方法を知っているのが強み。生活スタイルにやりくりが溶け込んでいます」

●【Sさんの家計表】



夫の月収(手取り) 249,000円
妻の月収(手取り) 239,000円

収入合計 488,000円

住居費 150,000円
食費 40,000円
水道光熱費 18,000円
通信費 6,000円
日用雑費 10,000円
レジャー費 30,000円
子ども費 25,000円
クルマ費 10,000円
交通費(夫) 20,000円
こづかい(夫) 20,000円
こづかい(妻) 10,000円
保険料 25,000円
医療費 5,000円
貯蓄 110,000円

支出合計 479,000円

収支+9,000円

<S.Sさん(仮名・36歳・神奈川県)のプロフィール>

夫(36歳)、長男(7歳)の3人家族。看護師として老人ホームに勤務。貯蓄の目標は、住宅ローンの繰り上げ返済と教育費、老後資金。年間貯蓄100万円。年収700万円。

厳しい経済状況の中、無理な節約は長続きしません。キーワードは自然体。なにげない生活習慣にこそ、貯まるコツはあるものです。

<撮影/林ひろし 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【Dr.コパさん】



風水・家相の第一人者。明るいキャラクターで、日本古来の風水をわかりやすく説明し、絶大な人気を誇る。風水で「どれだけ幸せになれるか?」を実践

【松崎のり子さん】



消費経済ジャーナリスト。『ESSE』『レタスクラブ』等の編集者として20年以上、マネー記事を担当。貯蓄成功の秘訣は、貯め方よりお金の使い癖にあると分析