XFN-ASIAによると、米国金融市場では17日、FF(フェデラル・ファンド)金利先物が、6月28−29日に開催される米FRB(連邦準備制度理事会)の政策決定会合であるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げを織り込む水準に上昇した。米労働省が同日朝方に発表した4月の米CPI(消費者物価指数)は、食料・エネルギーを除く数値が前月比0.3%増となり、市場予想の同0.2%を上回ったのを受けて、金融市場では、FRBが利上げを継続するとの観測が強まり、FF金利先物が上昇したもの。

  CPIの発表前、FF金利先物の7月物は、6月の利上げ確率が56%の水準だったが、発表後は76%まで急上昇した。 FF金利先物金利を通じて市場が想定する利上げ幅は、FRBが金融政策の誘導目標とするFF金利を基準として、6月には現行の5.00%から5.25%に0.25%ポイント上昇すると見られている。【了】