ゴルフもパチンコも禁止で「オフに何をすれば」 コロナ禍の春キャンプ、選手たちの本音は...
新型コロナウイルス感染防止のため、プロ野球の各球団は細心の注意を払って春季キャンプを行っている。
キャンプは無観客で実施され、マスコミも取材以外で選手に接触はできない。選手との雑談が長引くと、球団広報からストップが入る。外食も禁止となり、夜の繁華街に繰り出すことはできない。各選手は宿舎で食事をとった後、自室に閉じこもる。選手同士での「部屋飲み」も禁じられている球団が少なくないという。
キャンプのゴルフは「一番の楽しみ」
「(コロナ禍でのキャンプについて)最初はストレスがたまりましたが、もう慣れましたね。ホテルでは他の部屋の選手とオンラインゲームをしています。ただ残念なのは休日のゴルフですね。キャンプで一番の楽しみだったので...。練習が休みの日はおとなしく部屋で過ごしています」。(在京球団の20代選手)
プロ野球選手はゴルフ好きが多い。日々の練習でどんなに疲れていてもキャンプ休日は早起きしてゴルフ場に向かう。
今年はコロナ禍なのでゴルフも原則禁じられている球団が多いが、ある球団ではゴルフ禁止を明確に通達していないという情報が流れた。他球団の選手は「うらやましい。野球ができるのだから、マスクをしてゴルフするなら大丈夫でしょう」と漏らしていたが、実際にその球団の選手たちはゴルフ場に行っているのだろうか。
30代の中堅選手に聞くと...。
「確かにはっきり禁止とは言われていないですが、僕は行っていませんね。
というか、不要不急の外出が禁止なので、当然ゴルフもダメだろうという認識です。周りの目もあるので...。ゴルフ場でプレーしていることが表に出たら批判的な見方も当然出てくる。緊急事態宣言が出ているのに、ゴルフに行ったタレントも叩かれていたじゃないですか。
首脳陣、他の選手、スタッフにも迷惑がかかるので。僕の周りでもゴルフ好きの選手は多いですが行った話は聞いていませんね。行ったとしても言わないだけかもしれませんが」
ストレスを溜めてしまう選手も
ゴルフだけではない。練習休日にキャンプ宿舎の近くのパチンコ屋にいくと、選手たちの姿が見られるのが日常の風景だったが、今年のキャンプは違う。
「パチンコ好きの選手から『休みをどう過ごしていいか分からない』と電話が来ました。ふらふら出歩くわけにもいかないですし、ストレスが溜まっているようです。
お酒も好きなのですが、1人で部屋にこもると飲むと酔いが回るのが早いので、例年のキャンプより寝る時間が早いと言っていましたね。キャンプ休日は朝まで飲んでいた選手なので健康面では良いかもしれませんね」(スポーツ紙遊軍記者)
オフの日に何をすれば......と戸惑いを隠せない選手もいるようだが、コロナ感染を収束して無事にシーズン開幕を迎えるため、楽しいことも我慢しなければいけない。今は我慢の時期だ。