食生活改善のキーワードは「グルテンフリー」
「グルテンフリーという言葉は知っているけど、よくわからない」
「グルテンフリーダイエットって何がいいの?」
などと思っていませんか?最近では、グルテンフリーの商品は、特別なお店だけでなくコンビニなどでも見るようになり、生活に身近なものになりつつあります。
そこでこの記事では、グルテンフリーとは何なのか、グルテンフリーダイエットは何がいいのかをご紹介します。
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1.欧米で浸透中!グルテンフリー
グルテンとは小麦に含まれるタンパク質の1種です。グルテンは、小麦粉に水を加えて混ぜることで生まれます。そして、パンやお菓子のフワフワした食感や、もちもちした食感を作り出しているのがグルテンです。グルテンフリーとは、このグルテンを取り除いた食事のことです。
もともとグルテンフリーは、セリアック病患者のための食事法として考案されたとされています。セリアック病とは、グルテンによって小腸がダメージを受け、栄養が吸収できなくなったり免疫力が落ちたりする病気です。また、グルテンをうまく消化・吸収できないグルテン不耐症の人にも、グルテンフリーの食事療法は有効といわれています。
2.グルテンフリーダイエットで軽いからだになろう!
グルテンフリーダイエットとは、グルテンフリーの食事法を取り入れたダイエットのことです。小麦食文化を持つ欧米で注目されるようになり、日本では2015年に発売されたテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ氏の著書により話題になりました。
前述した通りグルテンフリーは、もともとは特定の病気の人に向けて考案された食事療法です。そのため、グルテン不耐症の人がグルテンフリーの食事療法を取り入れることで、下痢、便秘、腹痛、不快感、疲労感、頭痛などが改善するといわれています。
ただ、注意しておきたいのが、グルテンフリーのダイエットに対する効果は科学的に立証されたものではないということです。現時点では、健康な人がグルテンフリーを行って減量効果があったという科学的根拠は見つかっていません。また、すべての人に期待する効果が得られるわけでもありません。
ですが、グルテンフリーの食事を実践することは、食生活の見直しや改善のきっかけにはなるはずです。
2-1.グルテンフリーダイエットのメリット
グルテンフリーの食事を取り入れると、以下の4つのメリットが期待できます。
1.おやつやデザートを摂る機会が減る
ケーキやクッキー、菓子パンなどのおやつ類の多くは、グルテンを含む小麦粉から作られています。おやつやデザートを食べる機会が多い人は、グルテンを含むおやつ類を控えることにより、自然と糖質・脂質の摂取量も減るため、ダイエット効果が期待できます。
2.脂質の摂取量が減る
小麦粉製品を控えると、自然と米を食べるようになるため、食事も和食が多くなります。和食はパンやパスタ中心の洋食に比べて油脂が少ないことが多いです。そのため、和食中心の食事では自然と脂質を摂る量が減り、ダイエットにつながりやすくなります。
3.フェイスラインが引き締まる
パンやパスタに比べ、主食を米にした食事は、しっかりと噛まなければ食べられません。食事中の咀嚼(そしゃく)には顔の筋肉が総動員されるので、噛む頻度が増えるということは顔の筋トレにもなると考えられます。そのため、野菜のおかずのある和食など、米中心の食事では、引き締まったフェイスラインを手に入れやすくなるでしょう。
4.血糖値が安定する
和食のようにお米を主食とする食事は、パンやパスタに比べてゆっくりと消化されます。すると、血糖値の上昇と下降が緩やかになり、食後に満足感が持続し空腹になりにくくなると考えられます。結果として、からだに脂肪をため込みづらくなったり、間食を欲しづらくなったりするため、痩せやすいからだへ変わっていくことが期待できます。
2-2.グルテンフリーダイエットのデメリット
グルテンフリーダイエットのデメリットは、食品を選ぶ際に選択肢が狭まることです。
パンやパスタが大好きという人であれば、グルテンフリーダイエットではパンやパスタを制限しなければならないため、ストレスを感じるかもしれません。
また、スーパーやコンビニなどで売られている加工食品には、小麦製品が使われていることが多くあります。そのため、加工食品を選ぶときには、一つひとつ成分を確認する手間がかかるでしょう。
栄養面としては、小麦製品をごはんに置き換えるのであれば、栄養面の過不足は心配ありません。
3.漢方で痩せ体質を手に入れる(情報提供:あんしん漢方)
「グルテンフリー以外にも痩せ体質になる方法を知りたい」
「グルテンフリーもよさそうだけど、食事制限は苦手…」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方薬は医薬品として効果と安全性が認められているお薬です。そして、「運動不足による肥満」「食べ過ぎによる肥満」「ホルモンバランスによる肥満」などの症状にも、効果のある漢方薬はいくつもあります。
漢方医学では、体重の増加にはいくつかの理由があると考えられています。例えば、漢方医学の考え方では、「ストレスで食べすぎてしまう(気の乱れ)」「水が体内に溜まってしまう(水太り)」「ホルモンバランスが崩れて太りやすくなった」などが、体重増加の原因として挙げられます。
そして、漢方薬はダイエットを目的とする場合にも効果を発揮します。さまざまなアプローチ法で、「お腹周りの脂肪」「むくみ(水太り)」「便秘」といった症状に働きかけていき、ダイエットをサポートしてくれるでしょう。実際に、効果を認められている漢方薬はいくつもあります。
また、医薬品である漢方薬は、理想的な心とからだへ導くことを目的としている点も特徴です。漢方薬は体質の改善に働きかけるため、同じ症状を繰り返したくない方への健康体質づくりには最適といえるでしょう。
漢方薬は比較的、副作用が少ないといわれているため、安心して服用できる点もメリトットです。そのため、健康作りやダイエットを目的とされる方にも問題なくお使いいただけます。
さらに、健康に気を遣う方の体質改善にも漢方薬はおすすめです。「バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手」という場合でも、漢方薬なら毎日飲むだけ。これなら、手間なく続けられますね。
<ダイエットしたい方におすすめの漢方薬>
・大柴胡湯(だいさいことう)
ストレスで食欲が増してしまう、便通が悪くがっちりした体型の方に。
気の巡りを促してストレスを低減させ、便通も改善します。からだの余分な熱を取り除き、肝のはたらきをよくして、脂質代謝を改善します。高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛にも使用できます。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷えやむくみ、貧血、疲れなども気になる方に。
血の巡りをよくして、からだの中の余分な水を取り除くことでむくみを改善し、ダイエットをサポートします。
ただ、注意したいのは、漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切だということです。自分の今の状態に合っていない場合は、効果がないだけでなく、副作用の心配もあります。購入の際には、漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談することをおすすめします。
インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方との相性、日常生活の養生法などを相談してみるといいでしょう。
●あんしん漢方
4.食事を楽しみながらグルテンフリーダイエット
グルテンフリーの食事は、必ずしも全ての人に健康効果があるものではありません。しかし、パンやパスタを控えて米食にすることで、脂質を減らした食生活へ変化させられるでしょう。また、ケーキやクッキーなどのおやつを食べる機会も減るため、グルテンフリーの食事を続けていくことでダイエット効果を感じられるかもしれません。
なお、食事制限が苦手…という方は、今回紹介した漢方薬を取り入れてみることもひとつです。グルテンフリーの食事法は、デメリットの少ないダイエットです。ご自分の生活スタイルに合っていると感じたのなら、一度試してみてはいかがでしょうか?
[文:あんしん漢方]
管理栄養士 小原水月(おはらみづき)
ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。現在はWebを中心に食と健康の分野で執筆中。