iPhone 12シリーズの背面に磁力で吸着、片手持ちにも便利な多機能スタンド
ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ
〜MOFT「Snap-on Stand & Wallet for iPhone 12 Series」
2021年02月02日
TEXT:山口真弘(ITライター)
iPhone 12シリーズの背面に磁力でアクセサリーを吸着できる規格「MagSafe」は、充電器ばかりが取り上げられがちですが、以前紹介したApple純正の「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」など、さまざまなアクセサリを取り付けて持ち歩くことができます。
こうしたMagSafe対応アクセサリは、サードパーティーに規格が開放されたこともあり、続々と新顔が登場しつつあります。今回紹介する、MOFTの「Snap-on Stand & Wallet for iPhone 12 Series」もそのひとつです。
製品外観。今回紹介しているブラックのほかにブラウンやグレーなど4色をラインナップ
ノートPCスタンドのメーカーとして知名度が急上昇中のMOFTブランドの製品です
この「MOFT」というブランドでは、これまでノートPC用の折りたたみスタンドなどが発売されていますが、今回紹介する製品はMagSafeに対応したiPhone、現行モデルで言うとiPhone 12シリーズ専用で、磁力で背面に吸着できることが特徴です。
折り畳んだ状態では薄いプレートに過ぎませんが、これを展開させることで、およそ60度の傾きを持ったスタンドへと変形させられます。メールやSMS、電話などの通知が見やすい角度で、iPhoneを立てておけるというわけです。
縦置きはもちろん、本体をそのまま横倒しにすることも可能なほか、本体は縦向きにしたまま、iPhoneだけを横向きに吸着させることもできます。MagSafeならではの芸当で、動画を観る場合などに活躍します。
iPhone 12 miniに取り付けた状態。幅はほぼ同じになるよう設計されています
展開させることで約60度の角度を持ったスタンドとして利用できます
スタンドは側面がカットされており、横倒しにすれば動画鑑賞などにも使えます
スタンドは立てたままiPhoneを90度回転させ、磁力で吸着させることもできます
厚みは最大約5mmと、極薄とまではいきませんが、背面にぴったり貼り付くため、厚みのわりに邪魔に感じません。背面カメラの段差を緩和する位置に取り付けるため、ふだんiPhoneをケースなしで持ち歩いている人が、カメラを直接デスク面に触れさせない目的で使うのにも向いています。
また本製品は、スタンドとしての利用に加えて、指を通してバンカーリングとして使うこともできます。磁力で吸着しているだけですので、電源や音量ボタンを押すなど、横方向から力を加えると外れかねませんが、ふつうにタッチ操作を行うぶんには、十分に実用的に使えます。
厚みは最大5mm。カメラの段差とズレていることもあり、あまりかさばりません
スタンドを展開させた状態。本製品の構造がよくわかります
スタンド部分に指を通すことでバンカーリングのような使い方もできます
横方向から力を加えないようにすれば、見かけよりははるかに強力に吸着します
これだけでも機能は盛りだくさんなのですが、本製品はiPhoneとの間にMagSafe充電器を挟み、充電を行うこともできます。自重もあるため強力に吸着するわけではありませんが、以前紹介した純正のレザーウォレットにはない機能で、実質的にMagSafe充電器スタンドとして使えます。
さらにスタンドの裏側にはカードホルダーを備えており、カードを最大3枚入れることができます。16個ものマグネットを内蔵している関係上、磁気カードは避けたほうが無難で、入れるならば名刺、あるいは紙幣などに限定すべきでしょうが、いざという時に役立ちそうです。
いずれにしても、薄型の本体からは想像もつかないほどの豊富な機能を備えており、それでいて約5mmの厚さにおさえているのは驚異的です。ヴィーガンレザー製で、本体左右の縫製がやや雑なことだけが、ちょっともったいない印象です。
MagSafe充電器を磁力で貼り付け、充電を行うというトリッキーな使い方もできます
横から見たところ。MagSafe充電器をサンドイッチしていることが分かります
スタンドの裏面には隠し機能としてカードを入れるスリットが設けられています
ただし磁力が強いため、磁気カードはここに入れるのを避けたほうがよいでしょう
重量は40gと、iPhone 12 miniとの組み合わせならばトータルで200gを切るこの製品、実売価格は3千円ちょっとしますが、純正レザーウォレットが税込みで7千円を超えていたことを考えると、十分にリーズナブルと言えます。なにより機能の豊富さは大きな魅力です。
ノートPCスタンドのブランドとして急速に知名度を上げているMOFTブランドの製品ということで、発売以来かなり品薄が続いていましたが、ここにきて在庫もできてきたようです。MagSafeが利用できるiPhone 12シリーズのユーザーに、文句なくお勧めできる製品です。
なお気をつけたいのは、Amazonなどで口コミを見る限り、明らかに磁力が弱すぎると思われる個体が、混じっている様子が見受けられることです。海賊版の可能性もあるため、購入後はパッケージにあるライセンス判定のシリアルコードを使い、本物なのを確かめることをおすすめします。
製品名:Snap-on Stand & Wallet for iPhone 12 Series
実売価格:3,180円
発売元:MOFT
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B08PL3GC9S/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
〜MOFT「Snap-on Stand & Wallet for iPhone 12 Series」
2021年02月02日
TEXT:山口真弘(ITライター)
iPhone 12シリーズの背面に磁力でアクセサリーを吸着できる規格「MagSafe」は、充電器ばかりが取り上げられがちですが、以前紹介したApple純正の「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」など、さまざまなアクセサリを取り付けて持ち歩くことができます。
製品外観。今回紹介しているブラックのほかにブラウンやグレーなど4色をラインナップ
ノートPCスタンドのメーカーとして知名度が急上昇中のMOFTブランドの製品です
この「MOFT」というブランドでは、これまでノートPC用の折りたたみスタンドなどが発売されていますが、今回紹介する製品はMagSafeに対応したiPhone、現行モデルで言うとiPhone 12シリーズ専用で、磁力で背面に吸着できることが特徴です。
折り畳んだ状態では薄いプレートに過ぎませんが、これを展開させることで、およそ60度の傾きを持ったスタンドへと変形させられます。メールやSMS、電話などの通知が見やすい角度で、iPhoneを立てておけるというわけです。
縦置きはもちろん、本体をそのまま横倒しにすることも可能なほか、本体は縦向きにしたまま、iPhoneだけを横向きに吸着させることもできます。MagSafeならではの芸当で、動画を観る場合などに活躍します。
iPhone 12 miniに取り付けた状態。幅はほぼ同じになるよう設計されています
展開させることで約60度の角度を持ったスタンドとして利用できます
スタンドは側面がカットされており、横倒しにすれば動画鑑賞などにも使えます
スタンドは立てたままiPhoneを90度回転させ、磁力で吸着させることもできます
厚みは最大約5mmと、極薄とまではいきませんが、背面にぴったり貼り付くため、厚みのわりに邪魔に感じません。背面カメラの段差を緩和する位置に取り付けるため、ふだんiPhoneをケースなしで持ち歩いている人が、カメラを直接デスク面に触れさせない目的で使うのにも向いています。
また本製品は、スタンドとしての利用に加えて、指を通してバンカーリングとして使うこともできます。磁力で吸着しているだけですので、電源や音量ボタンを押すなど、横方向から力を加えると外れかねませんが、ふつうにタッチ操作を行うぶんには、十分に実用的に使えます。
厚みは最大5mm。カメラの段差とズレていることもあり、あまりかさばりません
スタンドを展開させた状態。本製品の構造がよくわかります
スタンド部分に指を通すことでバンカーリングのような使い方もできます
横方向から力を加えないようにすれば、見かけよりははるかに強力に吸着します
これだけでも機能は盛りだくさんなのですが、本製品はiPhoneとの間にMagSafe充電器を挟み、充電を行うこともできます。自重もあるため強力に吸着するわけではありませんが、以前紹介した純正のレザーウォレットにはない機能で、実質的にMagSafe充電器スタンドとして使えます。
さらにスタンドの裏側にはカードホルダーを備えており、カードを最大3枚入れることができます。16個ものマグネットを内蔵している関係上、磁気カードは避けたほうが無難で、入れるならば名刺、あるいは紙幣などに限定すべきでしょうが、いざという時に役立ちそうです。
いずれにしても、薄型の本体からは想像もつかないほどの豊富な機能を備えており、それでいて約5mmの厚さにおさえているのは驚異的です。ヴィーガンレザー製で、本体左右の縫製がやや雑なことだけが、ちょっともったいない印象です。
MagSafe充電器を磁力で貼り付け、充電を行うというトリッキーな使い方もできます
横から見たところ。MagSafe充電器をサンドイッチしていることが分かります
スタンドの裏面には隠し機能としてカードを入れるスリットが設けられています
ただし磁力が強いため、磁気カードはここに入れるのを避けたほうがよいでしょう
重量は40gと、iPhone 12 miniとの組み合わせならばトータルで200gを切るこの製品、実売価格は3千円ちょっとしますが、純正レザーウォレットが税込みで7千円を超えていたことを考えると、十分にリーズナブルと言えます。なにより機能の豊富さは大きな魅力です。
ノートPCスタンドのブランドとして急速に知名度を上げているMOFTブランドの製品ということで、発売以来かなり品薄が続いていましたが、ここにきて在庫もできてきたようです。MagSafeが利用できるiPhone 12シリーズのユーザーに、文句なくお勧めできる製品です。
なお気をつけたいのは、Amazonなどで口コミを見る限り、明らかに磁力が弱すぎると思われる個体が、混じっている様子が見受けられることです。海賊版の可能性もあるため、購入後はパッケージにあるライセンス判定のシリアルコードを使い、本物なのを確かめることをおすすめします。
製品名:Snap-on Stand & Wallet for iPhone 12 Series
実売価格:3,180円
発売元:MOFT
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B08PL3GC9S/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn