日光東照宮の神職などで作る「自衛消防隊」が17日、火災から文化財を守るための放水訓練を行いました。

訓練を行ったのは日光東照宮の神職などおよそ20人です。

日光東照宮では1949年1月26日、奈良県の法隆寺の金堂が燃えたことを受けて自衛の消防隊を発足させました。

例年、1月26日の「文化財防火デー」に合わせて日光の二社一寺などが合同で訓練を行ってきましたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のためそれを中止し、放水作業の確認だけ実施しました。

この日は五重塔から火が出たことを想定してメンバーがグループごとに分かれ火元に向かって一斉に放水しました。

文化財の保存のためには実際に火事が発生してから消防署員が駆け付けるまでの「初期消火」が特に重要で、参加した神職らは放水する高さや位置などの手順を丁寧に確認していました。