CBS MarketWatchによると、9日の米株式市場は、10日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて様子見気分が強く、まちまちとなった。ダウ平均株価指数は、前日比55.23ドル高の1万1639.77ドルと続伸。過去最高値の1万1722.98ドルに届かなかったものの、2000年1月以来6年ぶりの高値となった。

  一方ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は、業績見通しを引き下げた米パソコン大手デルが下落したことを受けて6.74ポイント安の2261.88と反落。S&P500株価指数も0.48ポイント安の1325.14と続落した。

  個別銘柄では、デルが前日比4.6%安の25.20ドル、米コンピューター・プリンター大手のHP(ヒューレット・パッカード)も同2%安の33.12ドルの連れ安となった。米自動車最大手GM(ゼネラル・モーターズ)は、ドイツ銀行が投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げたことを受けて同9.5%高の25.80ドルと急伸。6カ月ぶりの高値をつけた。また金属セクターの上昇を受けて、アルミ大手アルコアが同1.3%高の36.59ドルで引けた。

  販売が好調だった米ファーストフード最大手マクドナルドは、同44セント高の35.83ドル、マクドナルドとの販促契約の打ち切りを発表した米娯楽・メディア大手のウォルト・ディズニーは、同81セント高の29.58ドルで引けた。米地域通信最大手ベライゾン・コミュニケーションズは、英ボーダフォンとの合弁会社ベライゾン・ワイヤレスの株式45%を380億ドルで取得すると報じられたことから、同7セント安の32.85ドルで引けた。ボーダフォンは同3.4%高の24.22ドルだった。【了】